頭部(脳)がつながった状態で生まれた双子の赤ちゃん、無事手術成功

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双子の赤ちゃん、頭部の分離手術が無事に成功

頭部が一緒になって生まれた双子の赤ちゃん

頭蓋結合体双生

2015年9月クリスチャン・マクドナルド(Christian McDonald)37歳と妻のニコール(Nicole)31歳の二人の間に生まれた双子の赤ちゃんは、頭部(脳)がつながった状態でした。そのため出産は、帝王切開で行われました。

双子の男の子は、アナイアス(Anias) と ジェイドン(Jadon)と名付けられました。

体の一部がつながっている赤ちゃんを結合双生児と呼びますが、頭部がつながっている赤ちゃんの場合は、頭蓋結合体双生児と呼ばれています。

結合双生児の生存率

本を読んでもらうアナイアスとジェイドン

結合双生児の生存率は5~25%で、極めて生き延びることが難しい。頭蓋結合体双生児の場合は、さらに生存率が低くなり2%。また頭蓋結合体双生児は、死産する可能性が40%で、出産できたとしてもその多くは24時間以内に亡くなってしまうことが多いようです。

眠っているアナイアスとジェイドン

アナイアスとジェイドンは、生後13ヶ月間頭がつながった状態で生存していたが、このままの状態では、合併症などによって2歳までに80%の確率で生存が厳しくなる診断でした。

両親は、頭部を分離する手術のリスクを理解したうえで、我が子の大手術に踏み切りました。

1952年以降に59件しか行なわれていない稀な手術

2016年10月13日(木)午前7時15分に頭部分離手術が開始されました。

手術を執刀した医師のジェームズ・グッドリッチ(James Goodrich)は、頭部がつながった結合双生児の分離手術のエキスパートで、頭蓋結合の分離手術を7件執刀しています。世界的に見ても当該結合の分離手術は稀で、1952年以降に59件しか行なわれていません。

手術に当たり医師たちは3Dモデルを使用したシミュレーションを行うなど入念な準備を行い、この手術に挑みましたが、想定した以上に難しい状態だと頭部を開頭した後に感じました。

それは、二人が想定を超える範囲で脳組織を共有していたためでした。その結果、手術の中断を検討する事態にまでなったとのことでしが、両親の強い希望もあり手術を続行しました。

2人の分離手術には40人の医療スタッフが携わり、実に20時間にも渡る大手術の末、分離手術は成功しました。手術費用は250万ドル(約2億6000万円)。保険には入っていましたが、不足する金額があり、現在(2017.05.29)もクラウドファンディングサイト「GoFundMe」にて寄付を募っています。

しかし、アナイアスとジェイドンには苦難が立ちはだかっています。術後の回復に向けてリハビリセンターに数ヶ月入る必要があり、またアナイアスの方はジェイドンよりも重度の障害が残る可能性が高いと考えられています。

小さな体で大手術を乗り越えた二人が、元気に成長できることを祈っています。

手術後のアナイアスとジェイドン

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