1日分の野菜は先入観を利用した嘘コピー!本当は小鉢1皿程度

野菜ジュースの栄養は気休め程度

各社の野菜ジュース

野菜が不足しがちな現代人には、野菜ジュースやサプリメントは欠かせないものかもしれません。

ITOENの商品では、「1日分の野菜」と大きく表示された野菜ジュースがあります。この商品を見て多くの人は、「体に必要な1日分の野菜が取れる」と思っている人が多いのではないでしょうか。

実はこのパッケージが、表している意味は違います。よく過大広告に引っかかっていないなと思ってしまうほど、微妙なキャッチコピーの商品です。

1日に必要な野菜の量は、厚生労働者で推奨していて350グラム以上が必要です。ところがこれらの野菜ジュースの多くは、1日の野菜摂取量350グラムを下回る量の栄養素しか含んでいません。

公にならない野菜ジュースの真実について紹介します。

成分分析で驚きの結果

名古屋市消費生活センターでは、野菜100%ジュース16種類と果汁配合の19種類で成分分析を実施しました。分析した商品のほとんどのパッケージには、「1日分の緑黄色野菜を使用」「1本で野菜350グラム」と表示されています。

全35種類の分析では、以下のような結果になりました。

  • 総カロテンの量:15銘柄が目安量を下回り、うち2銘柄の測定値は0
  • ビタミンC:33銘柄が目安量を下回る
  • カルシウム:33銘柄が目安量を下回る
  • カリウム:24銘柄が目安量を下回る
  • マグネシウム:30銘柄が目安量が下回る

分析した商品では5つの栄養成分すべてで目安量を上回った商品はなく、逆に全成分で目安量を下回った商品は13種類もありました。こんな商品がコンビニやスーパーなど私たちのすぐそばで販売されているなんて驚きです。

野菜ジュースで栄養素補充はできる?

結論から言うと、野菜ジュースで栄養素を補充することは可能です。しかし、市販の野菜ジュースでは野菜の代わりにはなりません。

市販の野菜ジュースは整腸作用や便秘の改善などの効果はありますが、あくまでも栄養補助食品です。自分に必要な野菜ジュースを選ぶには、パッケージの栄養成分表示を確認し、自分に足りない栄養分を含んだものを手に取ることが大切です。

市販の野菜ジュースは、濃縮還元

一般に市販されている野菜ジュースは、一度熱を加えて煮込み、濃縮したものです。または乾燥させて粉にしてから、水を加えて薄めることで安全な商品として販売しています。そうした製法で作られた商品の見分け方は、パッケージに「濃縮還元」と表記されています。

濃縮還元表記がある野菜ジュースのビタミンCは、ビタミンCを添加したジュースだということを覚えておきましょう。ビタミンCは、加熱すると失われてしまう栄養分なため、濃縮還元でそのまま摂取することは難しいからです。

ビタミンCが欲しいときは、ミキサーで生野菜から作った、加熱処理をしていない野菜ジュースなどから摂取するようにしましょう。最近ではスムージーなどが人気です。

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某メーカーの野菜ジュースの言い分

私は「野菜ジュース1本で、1日分の野菜が取れる」と記載してある野菜ジュースの大手食品会社のA社に対して、「本当に野菜ジュース1本で、1日に必要な野菜の栄養が取れるのか?」ということを問い合わせてみました。

A社からの回答は、以下の内容でした。

同商品を製造では、1本の商品に対して生野菜350グラムを使用していることから、同商品の「野菜ジュース1本で、1日に必要な野菜の種類がすべて取れる」とパッケージに記載しています。

実際は、野菜ジュースの製造過程で栄養素は減少しています。そのため小売店に並ぶ商品の段階では、記載されている栄養分を含んでいません。

それなのメーカーは「野菜ジュース1本で、1日分の野菜が取れる」と表記して商品を販売しています。なぜ、こんなことが認められているのでしょうか。

日本の隠れた「食」に関するグレーゾーンは、まだまだありそうです。