教育費の相場。公立や私立、義務教育や大学の費用

産後の生活設計義務教育

幼稚園から大学までの教育費は1,000~1,500万円

義務教育から社会人なるまで

学校種別 学習費総額(1人当たり在学中総額)

幼稚園小学校中学校高等学校
公立約66万約182万約138万約118万
私立約161万約881万約383万約275万

※幼稚園は年少、年中、年長の3年間を想定

2010年4月から、公立高校の授業料が無償化になりました。今まで公立高校の授業料は、全国平均で月額9900円(年間11万8800円)かかっていました。この授業料は、国が全額負担することになったため、その分公立高校に通う家庭は楽になりました。

また公立高校の授業料無償化とあわせて、高等学校等就学支援金制度が実施されました。この法律は、国立や私立の高等学校等(定時制、通信制等含む)に通う子どもたちに対しての取り決めです。

これらの対象者が、学校を通じて都道府県に申請書を提出すると、国から学校に就学支援金が支払われ、授業料がその分減額される仕組みになっています。

この就学支援金の金額は月額9900円(年間11万8800円)です。つまり、国立・私立高校に通っていても、公立高校の授業料無償化と同じ分だけ恩恵を得ることができます。

大学の初年度納入金

入学料授業料施設・設備費初年度納入合計
国立大学(一部)約28万約54万約82万
私立文科系(一部)約24万約75万約16万約115万
私立理科系(一部)約26万約105万約19万約150万

※文部科学省「平成26年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額調査」より

文系は各学科文・教育・法・商・経の平均を算出、理系は理・工・薬・農・獣医の平均を算出。理系の医科、歯科系の初年度費用は約500万円かかります。

大学の在学中の学費

授業料施設・設備費年間合計在学中合計
国立大学(一部)約54万約28万約54万約214万
私立文科系(一部)約75万約16万約90万約362万
私立理科系(一部)約105万約19万約124万約496万

※文部科学省「平成26年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額調査」より

幼稚園から高校まで公立で通した場合の学費は、約504万円です。学費以外の費用を含めるとそれ以上の費用です。小学校まで公立で、それ以降私立の場合の費用は約904万円です。

大学卒業までにかかる学費・食費などすべてを含めた費用は、子ども1人につき約1,000~1,500万円かかります。子ども2人や3人となると、それなりの費用がかかることを頭に入れておく必要があります。

奨学金とローン

日本育英協会の無利息の「第一種奨学金」、利息付の「希望二1プラン奨学金」の返還は、学校卒業後の6ヶ月後に始まります。国の教育ローンは、民間教育ローンに比べて融資限度額は少ないですが、金利が低くなっています。

奨学金を利用する場合は推薦が必要だったり、年収所得の条件などがあります。他にも教育費をサポートしてくれる様々な種類のサービスがありますので、よく調べてから利用するようにしましょう。

2017年になって、やっと奨学金問題に政治が動き出しました。

これまで奨学金を返済しながら、苦しい生活をしている人のニュースが問題になっていましたが、国は解決しようとしていませんでした。一刻も早く給付型奨学金を実現してほしいです。

Posted by webclim11099