妊娠中の湿布は大丈夫?使えるシップの見極めは湿布薬の成分にあり

湿布薬の成分と胎児への影響

妊娠中の湿布

妊娠中に湿布がNGな理由と胎児への影響

妊娠中は、おなかが大きくなるについて肩こりや腰痛に悩まされている妊婦さんは多いのではないでしょうか。妊娠中でなければ、迷わず湿布を貼ってあげればいいのですが、赤ちゃんがおなかにいる場合はそういう訳にはいきません。

理由は、湿布の一部には強い消炎鎮痛剤を含んでいるからです。消炎鎮痛剤とは、痛みの原因である炎症が患部の周囲に広がってしまわないよう、血管を収縮させて炎症物質を閉じ込める効果があります。

しかし、その効果がおなかの胎児に致命的な影響を与えてしまうことがわかっています。それは、おなかの赤ちゃんには動脈管という重要な血管がありますが、その血管閉ざしてしまう可能性があります(動脈管収縮)。

「動脈管収縮=赤ちゃんの心臓が止まる」直接的な感じではありませんが、赤ちゃんの心臓に尋常じゃないほど負荷をかけてしまいます。異常な負荷がかかってしまうということは、結果的に「動脈管収縮 → 赤ちゃんの心臓が止まる可能性を高める」ため、赤ちゃんの命が危険な状態になります。

2014年3月25日厚生労働省は、妊娠後期における湿布(外用消炎鎮痛剤)の一部を禁忌(禁ずる)とする改訂が行われました。

理由は、ケトプロフェンのテープ剤を使用した妊娠後期の女性の胎児において、死産につながる恐れのある動脈管収縮の発生が過去3年で2例確認されたためです。

それまでは、妊娠中の湿布の規制はなく「貼ってもいい」と判断する医師もいましたが、このタイミングで妊娠中の湿布に関するルールが変わりました。

厚生労働省が「慎重投与」から「禁忌」にした外皮用薬

  • ケトプロフェン(モーラス)
  • インドメタシン(セラスター)
  • ボルタレン(ジクロフェナクナトリウム)

妊娠中使える湿布とNGな湿布

使える外用消炎鎮痛剤

  • アンメルツヨコヨコ
  • サロンパスA
  • サロンパスローション
  • 腰痛パテックス
  • パテックスうすピタシップ

使用を避けた方が外用消炎鎮痛剤

  • ロキソニンテープ
  • モーラステープ
  • エパテックゲル
  • エパテックローション
  • エパテッククリーム
  • セクターゲル
  • セクターローション
  • セクタークリーム
  • ミルタックスパップなど
  • フェイタス
  • パテックスフェルビナスター

湿布を使うときは担当医に相談する

肩や腰が痛くて湿布を貼りたい場合は、家にある湿布や市販されている湿布薬の成分を確認してください。市販されている商品は、同じ薬でも新しかったり、古かったりすると湿布薬の成分が変更になっている場合があります。

また使用することができる湿布は、妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期によっても変わってきます。最善の選択は、担当の先生に相談することです。

最近では、産院にて湿布を処方してくれるところも多くなりました。産院で湿布を処方できないところでも、先生は安全な湿布(外用消炎鎮痛剤)を紹介してくれます。