葉酸のメリットとデメリット。妊娠初期は特に必要な栄養素

妊婦の食事葉酸

葉酸が必要とはいえ、取りすぎはNG

葉酸を含むほうれん草

葉酸とは?

葉酸(ヨウサン)は、ほうれん草の葉から見つかったことから葉酸と名付けられました。ビタミンB群の一種ですが、ビタミンM、ビタミンB9、プテロイルグルタミン酸とも呼ばれています。

他のビタミンと違う点は、酸性やアルカリ性の水に溶けやすく、酸素、光、熱によって壊れやすい性質があります。腸内細菌により、体内でも一部合成されます。

葉酸の役割

葉酸は私達の体にとって大切な栄養素で、特に細胞分裂やDNAの合成をするために必要なものです。またビタミン6やビタミン12と共に動脈硬化を起こす原因のホモシステインを減らしたり、ビタミンB12と共に赤血球を作っています。

  1. 細胞の合成や修復を助ける
  2. 赤血球の合成を促す
  3. 動脈硬化を予防する

葉酸の欠点

葉酸は熱や水に弱いため、調理中に葉酸は破壊されてしまったり、せっかく葉酸入りの食品を食べても吸収率が悪く摂取しにくいということが欠点です。うまく調理して該当の食品を食べても、せいぜい吸収できて50%程度です。

摂取しづらい葉酸は、サプリメントを利用するのも一つの手段

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妊娠初期には葉酸が必要?

葉酸が特に必要な時期は妊娠初期(妊娠3ヶ月)と出産後の授乳中です。

妊娠中の初期段階では、胎児の活発な細胞分裂の時期には、葉酸が欠かせません。その時期に葉酸が不足すると、神経管閉鎖障害という病気になりやすく、最悪の場合は流産になってしまいます。

また無事に出産できても、神経系の障害を持つ子供が生まれる確率が高くなり、無脳症や二分脊椎症を発症する可能性が高くなります。妊娠中は規定量(上限1日1000μg)を守って、積極的に葉酸をとりましょう。

葉酸不足や過剰摂取で起こる症状

葉酸が不足すると

倦怠感(心身の疲れによって、だるく感じる)、めまい、貧血、口内炎、下痢、胃潰瘍、動脈硬化、胎児の神経管閉塞障害などの症状を引き起こしやすくなります。

葉酸を摂りすぎると

1日の目安量より多く取りすぎた葉酸は、尿や汗などから排出されやすくなります。そのため、食べ過ぎてしまっても安全性が高い点が特徴です。

しかし、1日1000μg以上を超えてはいけません。規定量を超えた葉酸は、発熱や蕁麻疹、呼吸障害などの葉酸過敏症を起こすことがあります。

1日の目安は240~400μg(マイクログラム)です。欧米の研究によると、葉酸を400μg摂取することで、新生児の神経管閉鎖障害発症率が70%も下がることが明らかになっています。

葉酸を多く含む食品葉酸は野菜類、豆類、藻類、種実類、果実類、茶類、肉類、魚介類に多く含まれています。※食品100gあたりの葉酸の量(μg)です。

葉酸を多く含む食品

野菜類

食品名μg/100g食品名μg/100g食品名μg/100g
モロヘイヤ250パセリ220ブロッコリー210
ほうれん草250しゅんぎく190アスパラガス190
たかな180ふきのとう160大根の葉140
にんにく120ねぎ110小松菜110
おくら110かぶの葉110しそ110
ニラ100カイワレ大根96かぼちゃ82

豆類

食品名μg/100g食品名μg/100g食品名μg/100g
枝豆320そら豆260大豆230
あずき130納豆120いんげん豆85

藻類

食品名μg/100g食品名μg/100g食品名μg/100g
焼きのり1900いわのり1500ほしのり1200
あおのり260こんぶ190ひじき84

種実類

食品名μg/100g食品名μg/100g食品名μg/100g
ひまわりの種280ごま93くるみ91

果実類

食品名μg/100g食品名μg/100g食品名μg/100g
ゆず150いちご90アボカド84

茶類

食品名μg/100g食品名μg/100g食品名μg/100g
せん茶1300玉露1000紅茶210

肉類

食品名μg/100g食品名μg/100g食品名μg/100g
鶏肝臓1300牛肝臓1000豚肝臓810

魚介類

食品名μg/100g食品名μg/100g食品名μg/100g
うに360いくら100ホタテ82

Posted by webclim11099