みなさんメルカリってご存知ですか。若い世代には、ヤフーオークションよりも利用されている個人売買できるフリーマーケットのアプリです。
そのメルカリにて妊娠菌がついた「妊娠米」が販売されていることが話題になり、ヤフーニュースやテレビに取り上げられ話題になりました。出品者の情報鵜を見る限りだと、このお米を食べると妊娠しやすくなるとのことです。
妊娠中の女性がお腹に擦りつけて妊娠菌をつけているそうです。
妊娠米の値段は二合で800円、四合で1,000円。
私が愛用しているネットスーパーSEIYUでは、お米は5kgで1680円(税抜)です。150gで1合なので、5kgは33.3合です。このお米の場合は1合あたり約50円です。
比べてみると、ものすごく割高なお米なことがわかります。最も高い妊娠米では1合で、1,500円で販売されていました。
実際に妊娠米を1合500円で数回販売した関東地方の20代女性は、取材に「ずっと独身で妊娠経験はない」と証言。しかし、販売ページには「私も妊娠米のおかげで子供を授かりました」とうそを書いていた。
「友人から『簡単な小遣い稼ぎになる。妊娠していなくても平気』と聞いてまねをした。あくまで験担ぎ。買えば前向きに妊活に取り組めるのでは」と話した。
※ヤフーニュースに書かれていた記事ですが、2017年5月17日前後に削除されました。
吉村泰典・慶応大名誉教授(元日本産科婦人科学会理事長)の話 妊娠菌に科学的、医学的な効果があるはずもないし、少額でも詐欺と言っていいほど悪質な商売だ。不妊症や不育症に悩む女性は、わらをもつかむ思いで「妊娠や出産に良いことなら何でもやりたい」と考えがちだが、そうした人の弱みにつけ込む行為で絶対に許せない。
崇高な妊娠について「菌が感染する」という表現をすること自体が非常に不謹慎。妊娠米は不衛生に扱われた恐れがあり、絶対口にすべきではない。
※現在は削除されていますが、ヤフーニュースに掲載されていました。
「妊娠菌」という言葉は、俗語として昔から存在しています。その意味は、「妊娠した人に近付くと、自分も妊娠しやすくなる」を表します。
戦火が説明してくれているように「妊娠菌」という菌は存在しません。ただ妊娠した人たちの当時の状況を振り返ると、妊娠しやすい「気分」や「環境」はあるような気がします。もっと具体的にいうと以下のような時期がそのタイミングにあたると思われます。
新しい生活や仕事、これから楽しいことが待っていると感じているタイミング
負荷のかかっていた仕事、長年悩まされていた精神的苦痛、そういったストレスが外れたタイミング
目標としていたことに近づけた、達成できたりしたタイミング