アサヒビール株式会社が、ドライなノドごしとクリアな後味が特長のカロリーオフのビールテイスト清涼飲料の「アサヒ ドライゼロ」を2012年2月21日より発売しました。
既存のビールブランド「アサヒ スーパードライ」をノンアルコール市場に投入した、アサヒの社運を賭けた新商品です。
従来のビールテイスト清涼飲料の製法では、ビールの原料である「麦汁」を発酵させずに使用するので、麦汁由来の甘味や雑味が残っていました。
しかし「アサヒドライゼロ」は、独自の技術により、麦汁を使用せずにビール成分を再現しているため、余分な甘味や雑味を抑えることが可能になりました。また独自技術で、さらにスッキリした後味を実現。
2012年1月にビールテイスト飲料は、カロリーゼロ「オールフリー」を販売するサントリー、ノンアルコールビールのパイオニア「キリンフリー」を販売するキリンビールが先行していて、アサヒのシェアは3%程度でした。
アサヒは「他社の後塵を拝している状況だが、ドライゼロを最も売れる商品にしていきたい」と責任者は、意気込んでいました。
アサヒの「アサヒドライゼロ」は、既存のブランド力を利用した社運をかけたといってもいいほどの商品ですが、新しいお客さん獲得へのアピールは難しいのではない貨と思っていました。
アサヒビールの底力はすごいですね。2015年のノンアルコールビール出荷量は、見事1位です。キリンフリーの売上をアサヒドライゼロが食った感じで、急激に伸びています。
各社のノンアルコールビールの出荷量を掲載
ノンアルコール飲料は、アルコール度数を1%未満に抑えた低アルコール飲料をいいます。酒税法上の分類では、「酒類」に該当しないので、飲んでも大丈夫です。コーラ等の清涼飲料水と同じ扱いになります。子どもが飲んでも違法にはなりません。
しかし、未成年がノンアルコール飲料を飲むことにより、酒類へ興味を持ち、飲酒につながらないように親や大人は管理しなくてはいけません。ノンアルコール飲料を販売する各店舗では、未成年への提供を各店舗へ自粛するように案内しています。
ノンアルコールビールを飲むぐらいなら、コーラやジンジャーエールのジュースを飲んでいた方がましだと考えているのは、私だけではないはずです。
なぜなら、それぐらいノンアルコールビールは「まずい」印象が強いから。
ところが、ノンアルコールビール「アサヒドライゼロ」を飲む機会があり、一口飲んで驚いた。それは、「これなら飲める」と感じたから。
今からコンビニに行って飲んで見てくださいとは言いません。ただ次に飲む機会があれば、ぜひ「アサヒドライゼロ」を手に取ってみてください。