白色LEDは1996年に登場し、徐々に普及が進み価格も安くなってきました。LEDのメリットは、「省エネ」「長持ち」などのは知られていますが、それだけではありません。そんなLEDのすごさをお伝えします。
また2017年7月10日から東京都では、白熱電球をLEDへ無料交換する取組みがスタートしました。その取組みについても紹介します。
LEDは、Light Emitting Diode(ライト・エミッティング・ダイオード)の略です。日本語では発光ダイオードと訳されますが、一般的にはエル・イー・ディーと呼ばれています。
LEDの仕組みや原理は、20世紀の前半に発見されていましたが、技術が確立されたのは1960年代です。光の三原色(赤、緑、青)のうち、青の開発だけが遅れていましたが、1990年代に実用化に成功しました。
三原色がそろったことで、さらにLED開発は進み、1996年に白色LEDが登場しました。利用方法が限られていたLEDは、このタイミングで一般照明用としても開発されるようになりました。
白熱電球より消費電力が少なく、省エネで長持ちする「次世代の照明」と呼ばれる発光ダイオード(LED)電球が、徐々に普及し始めています。
LEDを使った照明器具は2005年ごろに登場しましたが、その頃のLEDの明るさは白熱電球よりも暗く、一般家庭にある電球や照明の代用品の商品としては不十分でした。またその頃は、価格は白熱電球の100倍近い高価格でした。
その後、東芝(東芝ライテック)は技術開発を進め、2009年3月に40ワット相当の明るさにすることに成功しました。その新たなLED電球は、一般の白熱電球の代わりに使える家庭用のとして1万500円で発売しました。
それから2009年6月にシャープが参入し、家庭用LED電球を最安の4,000円前後の発表すると同時に予約注文が殺到。その注文数の多さに対応しきれなかったシャープは、同商品の発売時期を当初予定していた7月から8月に延期するほど人気を集めました。
東芝はこれに対抗し、価格を約5000円に引き下げた製品を7月に発売し、LED電球の低価格化が一気に進みました。さらに後を追いかけるようにNECや三菱電機が参入し、4000円前後のLED電球を9月に発売しはじめました。
当時LED電球の価格は下がる一方になり、2011年家電量販店のノジマが、期間限定でLED電球を980円で売り出して、ネットやテレビなどで話題になりました。
一般的にLEDの消費電力量は、白熱電球の1/4~1/5だといわれています。単純に白熱電球からLED電球に交換すると、電気代が下がります。また消費電力が高いことは、同時にCO2の削減にも大きく貢献し、地球温暖化防止にも大きな役割を果たしています。
LED電球は、寿命が白熱電球の約40倍の4万時間。1日10時間使っても、10年間以上交換の必要がありません。
LEDには、発光しても発熱しません。赤外線がほとんど含まれていないので、照射面(光ってる部分)に触れても熱くありません。この性能のおかげで、今まで熱が問題で設置できなかったところにも設置できるようになりました。
蛍光灯や白熱灯に含まれる日焼けの原因となる紫外線が、ほとんど含まれていません。美術品などの繊細なコレクションを長期保存しながら展示する場所などに最適です。
紫外線の光は、蛾や昆虫などを引き寄せます。紫外線をほとんど含まないLEDの照明は、虫が集まりません。そのためLED照明は、屋外の照明に使われることが多いです。
白熱電球や蛍光灯の外部はガラスのため割れやすく、内部構造も衝撃には強くありません。それに比べLED素子は衝撃に強く、外周部はシリコン樹脂などでコーティングされているので、衝撃に強いです。
電球型蛍光灯は徐々に明るくなるため、若干時間がかかりますが、LEDは応対速度が速いためすぐに明るくなります。家庭などでこまめにスイッチを切り替える際は、LED照明が向いています。
LEDは熱には強くありませんが、寒さに強い特徴を持っています。蛍光灯の場合氷点下で点灯しなくなることがありますが、LED照明は氷点下20度でも問題ありません。その特徴から、寒冷地の街灯として使われています。
都内に住所を有する18歳以上の都民の方※1
※1 交換は一人1回まで
現在家庭で使用中の電球であれば、1回の交換で2個以上なら何個でも交換できます!ただし交換できる電球は、上記条件を満たす必要があります。
取り組みは終了しました。
都民の皆様からのご質問やご相談は下記コールセンターまでご連絡ください。
※受付時間9時00分から17時00分まで、年末年始を除く。
コールセンター:0570-066-700
携帯電話の方:03-6704-4299
※通話料金は発信者負担となりますのでご了承ください。
なんと2018年7月9日までは、白熱電球又は電球形蛍光灯2個を家電店に持参すると、LED電球1個を無料で配布されていましたが、2018年7月10日以降は、白熱電球又は電球形蛍光灯1個に対して、LED電球1個が配布されるようになりました。
LED電球の受取は、 一人1個、1回限りです。うれしいことに、2018年7月9日までにLED電球を交換して受け取った人も、再度LED電球の受取りができます。交換できる一部の店舗に限ります。
▼ホームページ
https://www.tokyo-co2down.jp/individual/ecoother/LED-family/