私たちの体は、大部分が水でできています。年齢に応じて体に含まれている水の量は違いますが、最も少ない高齢者でも体の50%以上が水です。他にも体に含まれる水分については、以下のような傾向があります。
水に関する記事は、以下でも紹介しています。よかったら、そちらもどうぞ。
熱中症は体内の水分が急激に減少し、脱水状態になることで起こります。体の中では血液の循環機能に異常をきたし、めまいや失神が起き、次第に意識がなくなっていきます。重度の熱中症の場合は、死んでしまうこともあります。
熱中症は、そうなる前に熱失症という初期症状が現れます。この段階で危険を察知できれば、熱中症を防ぐことができる可能性が高いです。
上記対応にて血流が回復しない場合(=吐き気や嘔吐、水分補給が行えない場合やショック症状の場合)は、すぐに救急車を呼んでください。
脱水症状が進むと、体全体を巡る血液の濃度が上がるため、様々な症状が現れてきます。頭痛やめまい、吐き気などは正常に血液が流れていない疑いがある症状です。
すると次に内蔵への悪影響を与え、胃や腸などの消化器官系の働きをにぶくさせてしまいます。腸内の水分がなくなると、便に含まれる水分が減り、便秘の原因になることがあります。
熱けいれんは、暑い中での長時間の運動で大量の汗をかき、過剰な水分補給によって起こる症状です。汗が出ると、体の水分と塩分が失われます。水分補給によって、「水分」だけを大量に補給してしまうと、体の中の水分と塩分のバランスが崩れ、その結果けいれんが起きます。
軽症の熱けいれんの場合は、塩分を含んだ飲み物や食べ物を摂取することで回復します。重症の場合は、病院で静脈から水分と塩分を補い治療します。
水分補給には、「ポカリスウェット」や「アクエリアス」などのスポーツ飲料が一番と思っている人が多いのではないでしょうか。その前にスポーツ飲料には、どんな成分が含まれているかご存知ですか?
ほとんどのスポーツ飲料の中には、酸味料や香料の添加物、またアスパルテームやスクラロースなどの人工甘味料を大量に含んでいます。
「一括表示」って聞いたことはありますか?
一括表示は、いくつもの添加物を混ぜ合わせても、まとめて一つの名称だけで表示するように法律で定められています。
これまで消費者である私たちは、食品に表示してある一括表示を見て、法律に規定された義務表示に関する情報を確認できるようになっていました。その表示は、全ての加工食品に義務付けられ、統一的な表示方法として食の安全を保つために大きな役割を果たしてきました。
しかし、昔に比べて多様な加工食品が存在するようになり、スーパーマーケット等の店頭で見られるいわゆるプライスラベルによる表示が普及するなど、従来の一括表示に規定された表示方法のみでは、消費者への情報提供の観点から必ずしも十分に対応できない状況が明らかになってきました。
酸味料は食品の製造、または加工の工程で、酸味の付与又は増強による味覚の向上又は改善のために使用される添加物及びその製剤。
酸味料には危険性のあるモノは少ないですが、その種類は24種類の添加物が含まれます。恐ろしいのは、この24種類の添加物を何種類入れても、「酸味料」と表記すれば、スーパーやコンビニに陳列され、私たちの手の届くところにきてしまうことです。
具体的には、以下の添加物が酸味料の目的で使用されています。
香料は、安全が確認されているものもありますが、人体にも環境にも悪影響を及ぼすものが多く存在します。香料の数は、有識者によると4,000種類以上になると考えられています。香料は進化し続けていて、次々に新しいものが誕生し続けています。
具体的には、以下の添加物が香料の目的で使用されています。
アセスファムKやスクラロースといった人工甘味料(合成甘味料)は、自然の中には存在しない人口の甘味料です。人工甘味料の一番の問題は、体内では代謝されずに排出されていると考えられています。
体から排出された人工甘味料は河川へ流れ込み、それらが自然の力で半分の量になるまでに数年かかると言われています。
環境に劣悪な人工甘味料は、食べ物や飲み物をLOWコストで作るために欠かせない添加物です。甘さが美味しさに感じてしまう私たちは、自分の体のためにも、環境のためにも、なるべく摂取しない方がいいのかもしれません。
アセスルファムK(アセスルファムカリウム)は、砂糖の200倍の甘さを持つ、信じられない甘さの人口甘味料です。
アセスファムKの安全性を確認するために行われた動物実験は、雌のマウスにアセスファムKを5.000mg/kg与えた場合、24時間以内に死亡することがあることがわかりました。雄のマウスは、アセスファムKを10.000mg/kg与えた場合、全て死亡しました。
アセスファムKは、一定の摂取量を超えると、運動機能が著しく低下したり、痙攣が起きたり、小腸の壁が赤くなったりすることがわかっています。
成人のアセスファムKの一日の摂取量は、15mg/kgと決められています。
スクラロースは、アセスルファムKよりもさらに甘みが強く、砂糖の600倍の甘さを持っています。アセスファムKよりも体に負担がかかる添加物であることは言うまでもありません。
スポーツドリンクは、大きく分けると以下の2種類に分類できます。
スポーツドリンクのベストな飲むタイミングは、それぞれ違っているので覚えておきましょう。両社の見分け方は、糖質が2.5%以上あるスポーツドリンクがアイソトニック系、2.5%以下に抑えられているのがハイポトニック系です。
成分が体液に近い飲料水(血液や体液と同じ浸透圧のもの)で、体に良い水分補給を考られて作られたスポーツドリンクです。糖質は2.5~8%含まれているものです。
試合や練習などのトレーニングが終わった直後に飲むのがベストなタイミングです。また運動をする1時間前くらいに飲むと疲労回復の効果があるとされています。
激しい運動の直前や最中に飲んでしまうと、急に血糖値が上がりインスリンが過剰に分泌され、逆に低血糖になることがあります(=インスリンショック)。
成分が体液より薄い飲料水(血液や体液より低い浸透圧のもの)で、体にすばやく水分補給をさせることを考られて作られたスポーツドリンクです。糖質は、2.5%以下のものです。
練習や試合中の水分補給に最適です。
余談ですが、風邪をひいたときに熱が出て汗をかいたときは、ハイポトニック系を飲んでください。汗が出るときは、血液の中の濃度が高まっているサインなので、ハイポトニック系のほうが良いです。
市販のスポーツドリンクには、ご紹介した通り、様々なものが入っています。体にやさしく、かつ安全な材料で手軽に水分と電解質をすばやく腸内に吸収できるように調整したスポーツドリンクのレシピのご紹介です。
「経口補水液」って聞いたことはありますか?
経口補水液(マクロビオティック・スポーツドリンク)とは、食塩とブドウ糖を混ぜて水に溶かしたものです。家にある材料で手作りできるので、風邪のときやお子様が熱を出したときなどもサッと作れてとても便利です。
1~4の材料を入れて、よく混ぜたら完成です。空いたペットボトルなどを利用して作ると便利です。簡単なのでぜひチャレンジしてみてください。