東京都がおこなったアンケートでは、子どもを持つ親1,163人のうち、77%が子ども服が関係する事故を経験、またはヒヤリとした経験と回答し、6人に1人はけがをしているとの調査結果でした。その主な原因が、「フード」や「ひも」の引っかかりによるもののようです。
親は子どもが事故を起こしにくい服を洗濯してあげる必要があります。ただ既に持っている服などについては、次のような工夫を考えてみましょう。
アメリカでは、子ども服のひもがスクールバスのドアに挟まれ、子どもがバスに引きずられて死亡する事故も起きています。また首周りのひもが運動場の施設やベッド柵、エスカレーターに引っかかる事故も…。
1985年から約10年間調べたアメリカの調査では、子ども用上着の引きひもが原因の死亡事故が17件、負傷事故が42件起きています。同期間ヨーロッパでも、子どもの衣類による死亡事故が8件起きています。
子どもの服による事故を防ぐために、2015年12月に子ども服のひもの安全基準に関する「JIS L4129(よいふく)」が制定されました。JISとは日本工業規格のことで、メーカーの手本となる教本のようなものです。