妊婦さんのうちの約50%は体がかゆくなります。残りの50%の妊婦は、かゆみを感じることなく過ごせるラッキーな妊婦さんですね。
かゆくなる時期は、人によって違います。またかゆくなる期間も個人差があります。
頭の先から、つま先まで人によって違いますが、おなかや足がかゆくなる人が多いようです。また中には、デリケートな場所がかゆくなる人もいます。
妊娠中は、赤ちゃんにたくさんの血液を送るため、血管の通りがよくなります。妊娠して時間が経つにつれて、血管(主に毛細血管)が広がりやすくなり、体のどこかの部分が、かゆみとして現れ始めます。
妊婦が赤ちゃんを産むときの必要な体の変化のため、防ぐのは難しいです。
妊婦のおなかは、赤ちゃんが成長するにつれて、おなかを中心に体が大きくなり皮下脂肪が増えます。そのため表面の皮が、引っ張られて薄くなります。その薄くなった皮は、乾燥しやすくなり、かゆみに敏感になります。
かゆみを防ぐためには、水分を十分に取って、保湿効果の高い化粧品を使い乾燥を防ぎましょう。
妊娠中は、体の中でいろいろな変化が起こり、体の中に水がたまりやすくなります。また妊娠によって、血管は太くなり血液が循環しやすくなっていますが、子宮が下半身の大静脈を圧迫し、普段よりもむくみやすくなります。
血液が流れにくくなっているため、血液を流れやすくしてあげれば、むくみは改善されます。むくみをとる方法は、衣食住から改善していきましょう。
朝昼晩の3食は、栄養バランスの取れた塩分控えた食事にりましょう。普段より料理の味付けは、うす味にすることを心がけましょう。
味が濃いものを食べ過ぎると、喉が渇く→水分を取りすぎる→体が水分過剰になる→むくみの原因となります
むくみ防止ストッキングは、ひざ下までの長いストッキングがとっても効果的です。ふくらはぎの筋肉を圧迫し、血液の循環を良くしてくれます。利用したことのない人は、ぜひチャレンジしてみてください。
運動は、筋肉を刺激し静脈瘤を防ぐ効果があります。無理なく習慣にすることができると、とても効果的です。運動する際は、おなかの大きさにあった無理のない安全な運動をしましょう。
座ったり寝たりするときは、足を心臓より高い位置において、血流を良くすることを意識しましょう。
かゆみやむくみが我慢できなかったり、異常にむくんでしまったときは、係りつけの病院で見てもらいましょう。