米国出産の33%が帝王切開。最も多い出産方法になった理由

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アメリカでは帝王切開が多い3つの理由

アメリカは自然分娩が非常に少ない

2010年の米国出産は、帝王切開数が過去最高を記録し、一番ポピュラーな出産方法になりました。

もう一つ気になるのは、世界一の医療設備を持つアメリカが、(先進国の中で)乳児死亡率が最も高いことです。帝王切開数と乳児死亡率の関係はあるのでしょうか?

1.選べる帝王切開

本来の帝王切開は、何かしらの問題や異常があって普通分娩が難しい場合のみ、やむを得なく行うものでした。しかしアメリカでは、出産の選択肢として帝王切開が選べます。そして、最も一般的な出産方法が帝王切開になりました。

選択できる出産のの歴史は、1940年よりも前からです。そのきっかけは、「女性解放運動」だと言われています。

2.流行を作る女性たちの帝王切開

女優や歌手などの有名人や都市部(マンハッタンやロサンゼルス)に住む女性は、帝王切開(セレブ出産:Designer Birth)を選ぶのがステータスになっています。それを一般人が取り入れる傾向(流行)が、ここ数年の間続いています。

帝王切開がセレブ出産と言われる大きな理由は、出産する日にちを決められるため、計画的に帝王切開で子どもを産むことできるから。帝王切開後の傷跡は、整形手術によってほとんど分からないようにしてくれます。

また病院によっては、直後に腹を引っ込める整形手術をオプションとして設けられています。あまり大きな声で言えませんが、この整形手術オプションが、セレブ出産の本当の理由なのかもしれません。

整形手術オプションはともかく、出産の日程を決めらるメリットは大きく感じます。出産する女性の気持ちの準備、夫の立会いの準備等ができますからね。産みの苦しみを避けることができる点も、帝王出産のメリットととして上げられていました。

しかし私は、出産の苦しみが子どもへの愛情に変わると信じています。メリットではなく、むしろ子どもと母親を結ぶ機会(愛)を失ってしまっているのではないでしょうか。

みなさんはどう思われますか?

3.自然分娩のできない病院

大きな病院では、80~90%の女性が麻酔薬を用いた「無痛分娩」で出産しています。多くの病院では、産婦人科医が自然分娩にかかわったことがなく、助産師さんがいません。そのため医薬品を使わない出産は、病院で難しいシステムになっています。

 薬漬けの出産が、赤ちゃんを死なせてしまう

一般的なアメリカでの出産例

産気づいた妊婦は、比較的大きな病院に入院。

陣痛の痛みがある程度ひどくなると、妊婦は痛みを消す麻酔薬の投与を頼みます。麻酔薬は陣痛を感じさせなくするので、お産そのもののペースが遅くなります。

妊婦本人は感じていませんが、陣痛は数時間続きます。病院側は、分娩室の回転を良くしたいため、長い時間のお産を嫌い、陣痛促進剤が投与されます。

陣痛が薬の作用で急に強く長く、間隔も短い激しいものになります。痛みが非常に強くなるため、麻酔薬が増量され再投与されます。増量した麻酔薬が、再びお産のペースを遅くします。そのため陣痛促進剤を増量して再投与します。

妊婦には麻酔と促進剤の行程が繰り返され、激しい陣痛のためお腹の中の赤ちゃんの負担が最高潮に達し、赤ちゃんの心音が一定しなくなります。ここで赤ちゃんの安全のために、帝王切開に切り替えられて出産です。

帝王切開の出産に切り替えられたというより、その方向に進めていくのが一般的なアメリカの出産方法です。先進国の中で、赤ちゃんが死んでしまう確率が高い理由がここにあります。

同じ道を進むアメリカ

アメリカで乳児死亡率が最も高い理由が、わかった気がしませんか。ちなみにヨーロッパでは、日本と同じような自然分娩がポピュラーな出産方法です。

しかし、先進国であるアメリカが長い間この状態になっているのは、いかがなものかと思うのは私だけではないと思います。あなたはどう思いますか。

Posted by webclim11099