出産中に使う骨盤といきみ方。骨盤底の筋肉の強さが出産時間を決める
「いきむ」のは難しい?
骨盤底のトレーニング
骨盤底という言葉を聞いたことはありますか?骨盤底は出産のときに大事な筋肉です。赤ちゃんは、骨盤底を通りぬけて生まれてくるため、ここの筋肉の強さが出産時間を左右すると言っても過言ではありません。
骨盤底の筋肉や繊維組織は、お産の影響で損傷してしまいます。すると出産後、尿漏れを起こしやすくなってしまいます。ただでさえ弱いところなので、トレーニングをして骨盤底を強くしましょう。
あおむけに寝て、両ひざを曲げて足を腰幅に開きます。手のひらを下にして両脇におき、腰を上に上げながらの姿勢で呼吸をします。5つ数えて息を吐きながら、ゆっくり腰をおろす動きを毎日5回行いましょう。
いきみの方向を知る
お産が終盤になり、子宮の出口が10cmに広がるといきみの開始です。赤ちゃんが出てきやすい方向にいきむ、陣痛の波に合わせて意識的に下腹部に力を入れるの2点がいきみの難しいところです。
2回目、3回目の出産を迎える人には簡単かもしれませんが、初めての出産を迎える人は、少し大変かもしれません。
まずはあおむけに寝て、両ひざを立てて開きます。手を腰の下に入れ、背骨を丸めながら、おしりを軽く浮かせます。本番では、息を吐きながらいきみます。
いきみの練習は、担当医師の許可を得てから行いましょう。ゆっくり、呼吸を止めずに無理のない回数行ってください。自分の体調が思わしくなかったり( 出血、おなかの張りなど )、体に違和感を感じたら、その日の練習は避けましょう。
日常生活での家事、炊事、掃除でつく出産力
昔の人と現代人を比べると、明らかに体の丈夫さや筋肉強さ、体力は劣ってきています。理由は、昔は何をするにも今より大変だったからです。
昔は炊事、洗濯、掃除などすべての作業が、今ほど簡単ではありませんでした。炊飯器や洗濯機、掃除機などは、私たちの生活を豊かにしてくれています。しかしその反面、それらの道具に頼ってしまい、私たちの体を弱くしてしまっている原因になっています。
普段からどれだけ体を動かしているかで、体の強さは決まってきます。妊婦になってからも遅くはありません。日常生活の過ごし方を大切にしてください。そして出産が、少しでも楽に行えるように準備をしましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません