赤ちゃんのあせも対策。ノースリーブよりも半そでTシャツ
赤ちゃんは大人の2~3倍もの汗をかく
あせものメカニズム
あせもは汗腺の中に汗がたまり、炎症が起きる症状です。赤ちゃんの体は大人と比べ小さいですが、汗腺の数は大人と同じ200万~250万個もの汗腺があります。気温や湿度が上がると大人は体温を下げようとして発汗し、さらに自律神経の機能も働きます。
しかし、体が未熟な赤ちゃんはその調節を発汗でしかできません。代わりに赤ちゃんは大人の2~3倍もの汗をかくため、汗腺を詰まりやすくなってしまいます。最近は、夏だけでなく冬でも暖房のしすぎや、着せすぎなどによる冬のあせもも増えているようです。
あせもができやすいのはおでこ、頭、首の周り、わきの下、背中、手足のくびれです。小さな赤い発疹ができやすいです。
あせもの予防方法
エアコン調節
エアコンを活用して室温27~28度、湿度60%前後に保って赤ちゃんに快適な空間にしましょう。赤ちゃんに風(エアコン・扇風機)が、直接あたらないようにしてください。
吸水性の高い服、小まめなシャワー
吸水性のいい綿素材の服を選び、汗をかいたら着替えさせてあげましょう。たくさん汗をかいたら、シャワーをして汗のかきやすい部分をしっかり洗ってあげてください。
どうせ汗をたくさんかくのだから、裸のままにしておいていいのでは?と考える方もいます。裸は良くありません。
着せる服はノースリーブよりも、肩や腕の部分の汗を吸ってくれる半そでのものを選んぶことをオススメします。ゆったりとした服は一見涼しそうですが、汗を吸わないのでかえってあせもをつくる原因になることもあります。
寝るときの背中にタオル
大人同様赤ちゃんも、寝ているときにをたくさんかきます。赤ちゃんを寝かせる前、パジャマの内側の背中に薄いタオルやガーゼを入れて、汗を吸わせてあげましょう。寝入ったら、さっとタオルを引き抜いあげれば、パジャマも背中もサラサラです。
授乳時のタオルケア
乳を与えるときは、腕にタオルを巻いて汗を吸収してあげてください。ママの腕と赤ちゃんの体が密着する部分が、汗でびっしょりになってしまいます。これもあせもの原因です。
あせもで病院へ行く目安
基本的なケアをしてもあせもが治らなかったり、赤ちゃんが患部をかき始める症状が出てしまったら、小児科か皮膚科を受診しましょう。また、あせもに似た皮膚トラブルはたくさんあるので、迷った場合は病院へ行きましょう。
程度が軽い場合は、非ステロイド系の薬を処方されるのでそれを塗って治します。発疹がつながって大きくなり、患部がおできのようにふくらんで痛むなど、症状がひどい場合は抗生物質の飲み薬と塗り薬を使うこともあります。
このようにあせもが悪化した場合でも、薬を使えば4~5日から1週間程度で症状は落ち着くのが一般的です。傷あとなどを残さないためにも、治療は早めにすることが大切です。
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