「かんあき」に学ぶ人気親子ユーチューバー、YouTube広告収益1億円越えのメソッド
再生回数50億越え!Kan & Akiが輝く理由
みなさんは、人気ユーチューバーかんあきこと「Kan & Aki’s CHANNEL」を知っていますか?「はじめしゃちょー(hajime)」や「HikakinTV」などと同じ人気ユーチューブチャンネルです。
何がスゴイってこのユーチューブチャンネルの総再生回数(関連チャンネル含む)が、50億回を超えているぐらい人気なんです。その動画内容は「おもちゃの紹介」や「家族のお出かけ動画」などです。
注目したいポイントは、動画テーマ(内容)です。「誰もができそうな題材」を利用して、50億回も再生させているところが、スゴイですよね。ユーチューブ動画制作のポイントを押さえれば、「うちの家でも・・・」と思う親子さんは、ごまんといるのではないでしょうか。
そして、気になるのはその収益です。
ユーチューブは動画を見ているときに、テレビCMのようなものが再生され、その再生回数が広告収入となってユーチューブチャンネル登録者に収益となります。
50億再生回数がどれくらいの収益なっているのかを含め、「Kan & Aki’s CHANNEL」のユーチューブテクニックやポリシーなどについてご紹介します。
Kan & Aki’s CHANNELとは?
そもそも「Kan & Aki’s CHANNEL」はどんな人たちで、どんな人たちがファンになっているのかをご紹介します。
親子ユーチューバーのはじまり
熊本県熊本市に住む父親の住吉 忠昭(スミヨシ タダアキ)さん(1972年7月30日生まれ)と母親のめぐみさん(非公開)が2010年5月に開設しました。YouTubeは6人で構成されていて、人気ユーチューバーの子どもたちは、現在のところ4人になります。
- 第1子(長女):住吉かんなちゃん。(2006年5月30日生まれ)
- 第2子(次女):住吉あきらちゃん。2008年9月28日生まれ)
- 第3子(3女):住吉あさひちゃん。(2013年7月23日生まれ)
- 第4子(長男)住吉ぎんたくん。2015年7月24日生まれ)
※名前はひらがな紹介ですが、ネットには漢字の記載が見つからないため
YouTubeを開設した2010年5月で、当時の本業は看板屋「有限会社 住吉工芸社」を運営していました。「kougeisha」のユーチューブネームは、会社名から取ったようです。
YouTubeを始めたきっかけは、父親が家業の看板店の売り上げを伸ばそうと、商品を紹介する動画を撮って投稿していました。そのとき、ブログでよく子どもの写真をアップしていて、「子どもたちの動画もいいかも」と2010年5月にチャンネルを開設したようです。
チャンネル登録者240万
かんなあきらファミリーが、2018年9月現在に運営しているYoutubeチャンネルは3本です。チャンネル登録者(新しい動画が投稿されたときに通知を受け取れる)は、240万人以上です。
Kan & Aki’s CHANNEL
かんあき(かんなとあきら)がメインで動画や食べ物、おもちゃなどを紹介しているチャンネルです。
KanAki Studio
かんあき(かんなとあきら)がメインでイベントへ参加や雑誌の付録解説、マイクラなど解説などをしているチャンネルです。
55 Family Fun
かんあきファミリーの日常をチャンネルにしています。オモチャで遊んだり、料理したり、家族でお出かけしたりなどを公開しているチャンネルでです。
「かんあき」の人気の秘密
「かんあき」のYouTubeには、子ども向けのおもちゃやお菓子、人気キャラクターのみんな大好きなアンパンマンが登場します。ファンの多くは同年代が中心となっていると思いますが、「かんあき」が人気となった理由が何なのでしょうか。
1.子ども(幼児)用コンテンツを題材
その最大のメリットは、ハマる(興味を持つ)と繰り返し同じ行動をとることです。
子どもは興味を持つと、大人以上に夢中になり、何度も何度も繰り返し同じ行動をとり続ける傾向があります。面白い動画を見たとき、あなたのうちの子も、ずっと同じものを見ていたりしませんか?
それが驚異の再生回数を生み出している一つの要因かもしれません。
2.社会情勢の流れ
社会情勢が2010年以降大きく変わり、働き方や食事のライフスタイル、広告メディア、家電製品などあらゆるものの時代が変わり始めています。
子どもがいる家庭では共働きがをしないと生活が苦しくなる傾向が強くなったり、またスマホやタブレットが急速に普及し、個人が情報を発信できるようになり、個人が好きなメディアチャネルを選択できるようになりました。
昔は自宅での家事をしているときや外出先での待ち時間など、子どもをあやしていたいときは、おもちゃを子どもに手渡していました。しかし、今ではスマホやタブレットで手渡し、YouTubeを見せていませんか?
YouTubeは様々なコンテンツがあるので、新しいおもちゃを与えてあやすより、費用も手間もかかりません。それさえあれば、子どもはずっと夢中になってしまいますね。
3.日本文化の海外への広がり
「かんあき」のYouTube登録者数230万人以上は、驚異的な数字です。「かんあき」だけでなく、「ヒカキン」などのユーチューバー登録者数はおそらく日本人だけでないと思われます。
グローバル化が進み日本の文化が、海外で伝えられています。特にアンパンマンやプリキュアなどのアニメやキャラクターは、海外などでも大人気で、その要因の一つになっているかもしれません。
また動画コンテンツの特性は、言葉がわからなくても伝えることができることです。そのため言葉がわからなくても、コンテンツが見て楽しめるものであれば、国境を越えてユーザー獲得できます。それが実践できている証拠が、今のYouTube登録者数なのかもしれません。
忠昭さんの気になるコメント抜粋
スポンサー契約をしない
忠昭さんが、一つ目のチャンネルを開設したころのエピソードです。忠昭さんは、ファンだったAブロガーさんが紹介していたデジタルカメラの部品を買い、「よかったですよ」とコメントしました。
その後、Aブロガーさんから「僕もその商品の購入を考えます」との返答があったそうです。忠昭さんは、Aブロガーが商品を買って紹介していたと思っていたが、実際はそうではなかったことにショックを受けました。
この体験から「子どもたちに同じ思いをさせたくない」と原則スポンサーを受けないことにしたとのことです。
あるメーカーのチョコレート味の即席焼きそばをライブ中継で紹介したとき、かんなさんは「焼きそばの味はしないし、スイーツとしても変な味がする」と辛口のコメントをしました。
商品提供を受けないことは、子どもたちの自由な発言を守ることでもあると忠昭さんは考えています。
かんなさんに将来「動画を消して」と言われたら?
「隠し撮りした動画を投稿しているわけではない。内容は子どもがやりたいことを聞いて家族で決めており、カメラを向けた瞬間に娘たちは自分の作品だと思って撮影に臨んでいる。だからそれはないと思う」
収入を得るためだけじゃない
- 「ユーチューブは子どもたちや私たちが撮影を通じて成長する場。スターになるためや収入を得るためだけじゃない」
- 「最初から全世界に発信せずに身近な人に限定公開するだけでもいい。動画発信の面白さ、表現する楽しさを味わってほしい」
50億再生回数の広告収益予想
YouTubeの広告収益の仕組み
「YouTubeの広告収益とは?」と思う方もいるかもしれません。YouTubeは広告収益で成り立っていて、そのため私たちは無料で楽しむことができます。広告はYouTubeを再生してから、すぐに割り込んでくるアレ(見たい動画とは関係ない動画)です。
広告が長い場合は、「5秒後にスキップできます」のテキストが右下に表示されて、広告をスキップすることができますよね。
動画の投稿者たちは、広告主が払っている広告料をGoogleに仲介してもらい、再生回数に応じて報酬(広告収益)を得ています。
動画再生回数1回あたり報酬は?
2017年ごろは、人気ユーチューバーでなくても1回再生されるごとに「0.1円前後」広告収入を得ることができていました。しかし、Yotube利用者が増えたことや広告枠減少による影響で、広告単価が下がりました。2018年現在、再生単価は0.01~0.05円ぐらいが相場です。
とはいっても、「かんな・あきら」や「ヒカキン」、「はじめしゃちょー」などの超有名ユーチューバークラスになると、広告単価は跳ね上がります。再生単価は、0.05~0.5円ぐらいのようです。
広告収入(年収)は最大5億円の可能性も
2018年8月の「Kan & Aki’s CHANNEL」YouTube再生回数は、9,879万8519回です。この数字を基に試算すると、信じられない金額です。ス、スゴすぎるの一言です。
再生単価 | 月収 | 年収 |
0.1 | 988万円 | 1億1,856万円 |
0.2 | 1,976万円 | 2億3,712万円 |
0.3 | 2,964万円 | 3億5,568 万円 |
0.4 | 3,952万円 | 4億7,424 万円 |
0.5 | 4,940万円 | 5億9,280万円 |
Kan & Aki’s CHANNEL人気動画ベスト3
2018年9月15日時点での再生回数です。
3位:小さいお子様注意!こわいよ〜!!恐顔&恐話カード
再生回数:9,000万回以上(動画アップ日:2014年8月19日)
2位:アンパンマン ジュースはんばいき めばえ3月号付録
再生回数:1億回以上(動画アップ日:2015年2月10日)
1位:アンパンマン いっしょにトントン大好きお料理ショー
再生回数:1億3,000万回以上(動画アップ日:2014年11月7日)
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