低置胎盤
ていちたいばん
胎盤が子宮口付近にある(通常に比べて胎盤が低い位置についていて、子宮口に近くなっている)ことで、妊娠経過とともに胎盤が上に押し上げられ、ほとんどの低置胎盤は改善されます。
妊娠中期で低置胎盤の確率は20~30%の割合でみられますが、分娩の頃になっても胎盤が移動しないで子宮下部に残ってしまうことを前置胎盤と言います。
出産する時に、胎盤は15~30分後位に軽い陣痛とともにはがれ落ちます。胎盤は、無数の血管の集まりで出来ているのですが、出産後はがれおちることで出血が起こります。
胎盤が、正常な位置についている場合には、子宮が収縮するので出血はとまるのですが、胎盤の位置が子宮に近い場合には、子宮の収縮が行われても収縮が正常な位置についている時より収縮具合が少ないので出血がとまりません。
そのため低置胎盤や前置胎盤の場合には、自然分娩は難しいので、安全に出産するためにも帝王切開を行う必要があります。帝王切開した方が、分娩する方法の中では出血量がすくなく流産などの危険もなく出産できるためです。
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