使い捨てライターの規制から6年。消えない火災事故
事故減少も未だ亡くならない旧式ライター
使い捨てライターの仕様が、2011年9月27日の販売から変わりました。ブランド品などの高級ライターは除外したとしても、1年間に約6億個流通しているライターの9割以上に規制がかかることになりました。
2017年で規制から6年が経とうとしています。ライターが原因で起きていた子どもの事故、また旧式ライターの数そのものは減少したのでしょうか。
使い捨てライター規制
使い捨てライターは、消費生活用製品安全法の特別特定製品に指定されました。指定後の2011年9月27日以降は、点火ボタンを重くしたライター、二ヶ所を同時に押さないと点火しないなど操作が複雑化しました。
規制のきっかけになったは、ライターによる子どもの火遊びです。
そのため子どもの使用を困難にさせる「チャイルドレジスタンス(CR)機能」のテストに合格したライターは、そのことを示す「PSCマーク」が表示されることになりました。その表示がないライター製品は販売できなくなりました。
また今までのライターは、音やかわいいデザインで子どもの気を引くような製品が販売されていましたが、この日以降それらの販売は禁止になりました。
ライター事故報告
東京消防庁
ライターの火遊びによる火災状況
平成24年から28年のライターの火遊びによる火災発生状況です。平成28年中のライター火遊びによる火災は14で、前年と比べて18件減少しました。ライターの火遊びに占める割合は42.4%と以前として高いです。
ライターの火遊びによる火災件数の推移を対象者の年齢別にみた状況です。平成28年中は、6~13歳の対象者による火災は13件で、前年と比べて11件減少しました。
ライターの火遊びによる火災の対象者年齢別件数の推移
製品評価技術基盤機構
独立行政法人「製品評価技術基盤機構」によると、2004~2008年の間に132件の事故が報告されているとのことです。衣類などに燃え移るケースが38件と最も多かったとのことです。福島の事故では、車が全焼しました。
使い捨てライターの数
規制がかかる以前に販売されていた旧式ライターが、各家庭などに未だ多く残っていることが多いようです。なにせ1年間に6億流通しているわけですから…。おそらく、まだ数十億単位で残っているはずです。
小さな子どもがいる家で、かつ喫煙者の家では、後の祭りにならないようにライターの管理は徹底するようにしてください。
ライター処分方法についての注意
- ライターを捨てる際はガス抜きを必ず行う
- ライターはそのままゴミ箱に捨てない
- ライターの処分方法は各自治体によって異なる
使い捨てライターの恐怖
古くなったライターは取扱注意です。特に小さな子どものいる家では、火の元(ライターなど)の管理をしっかり行いましょう。
この動画と同じことが、子どもが触れたライターで起きたらと思うと、ゾクッとします。
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