子ども服が事故原因になる可能性。優先順位はオシャレよりも安全性
その服「カワイイ」だけじゃない?安全面もケアして
服が原因で子どもが事故に。安全性の高い服とは?
東京都がおこなったアンケートでは、子どもを持つ親1,163人のうち、77%が子ども服が関係する事故を経験、またはヒヤリとした経験と回答し、6人に1人はけがをしているとの調査結果でした。その主な原因が、「フード」や「ひも」の引っかかりによるもののようです。
子ども服の事故要因
フード
- 家のドアノブに引っかかり、首が絞まった
- 引っ張り合って転倒した
首回りのひも
- 滑り台のわくにひっかかった
- ブランコの鎖に引っかかった
ウエストや腰回りのひも
- 上着のひもが自転車の車輪に巻き込まれた
- 長いひもを自分で踏んだ
- スクールバスのドアに挟まれた
ズボンのひも
- 電車のドアに挟まれた
- エスカレーターに挟まり転倒した
子ども服への注意
親は子どもが事故を起こしにくい服を洗濯してあげる必要があります。ただ既に持っている服などについては、次のような工夫を考えてみましょう。
- ひもを抜くか切って短くする
- ひもを適度な長さで衣服に縫いつける
- ポンポンを切り取る
- 子どもの体格に合った服を着せる
海外では衣類が原因の死亡事故が起きている
アメリカでは、子ども服のひもがスクールバスのドアに挟まれ、子どもがバスに引きずられて死亡する事故も起きています。また首周りのひもが運動場の施設やベッド柵、エスカレーターに引っかかる事故も…。
1985年から約10年間調べたアメリカの調査では、子ども用上着の引きひもが原因の死亡事故が17件、負傷事故が42件起きています。同期間ヨーロッパでも、子どもの衣類による死亡事故が8件起きています。
子ども服の安全基準「JIS L4129」
子どもの服による事故を防ぐために、2015年12月に子ども服のひもの安全基準に関する「JIS L4129(よいふく)」が制定されました。JISとは日本工業規格のことで、メーカーの手本となる教本のようなものです。
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