妊婦の楽な座り方。腰に負担がかかるダメな座り方
妊娠中の理想的な座り方
妊娠中は何ですわるのが大変なの?
妊娠中は普段の体の状態とは別物なので、今まで当たり前のようにとっていた行動が取りずらくなり、多くの妊婦さんが座るだけでも苦労しています。
「ただ座るだけの動作」ですが、妊娠中はこの動作に気をつけなくてはいけません。
妊娠初期は座り方が悪いと骨盤が歪んでしまい、便秘や肩こり、腰痛や恥骨痛などを引き起こす原因となります。さらにおなかが大きくなる妊娠中期から後期にかけては、今まで以上に生活に支障をきたすことが多くなっていきます。
妊娠中の楽な座り方
妊娠中の座り方は「腰に負担をかけない」、「お腹を圧迫しない」が大切です。「床に座る」、「イスに座る」ときのそれぞれのシーンで気をつけたいことをチェックしてみてください。
床に座るとき
床や畳に座るときに注意することは、お腹を圧迫しないようにすることが大切です。姿勢が悪くなってしまうと、おなかの赤ちゃんに負担をかけてしまいます。なるべく背筋を伸ばすことが大切ですが、足のしびれや疲れを我慢しすぎてしまうことが一番よくありません。
なるべく体に負担をかけないで、座敷やフローリングに座る方法をご紹介します。
1.正座をして座る
正座すると、自然に骨盤や背骨が正しい位置になり、それだけで身体への負担が軽減されます。正座は足に体重がかかるので、当然のことながら足がしびれます。無理をして長い時間行うのは控えましょう。
筒状に丸めたタオルやひざ掛けを両足の間に挟んで座ると、足がしびれにくくなるので試してみてください。
2.あぐらをかいて座る
あぐらをかくいて座ると、骨盤が広がり、股関節が柔らかくなります。その結果、出産のときに赤ちゃんが出やすくなる傾向がるため、妊婦さんにはオススメの座り方です。またあぐら座りはお腹を圧迫しないので、大きなおなかでも比較的楽に座ることができます。
あぐら座りのデメリットは、背中が丸まりやすくなってしまうことです。そのためあぐら座りをするときは、背筋を伸ばして座るように意識しましょう。お尻の下にクッションや座布団を敷くと、楽に座ることができます。
イスに座るとき
ソファーやイスがないで床に座る環境の家庭は、昔に比べて圧倒的に少なくなりました。またイスに座るシーンは、自宅にいるときだけではありません。仕事で事務を担当してるときや車での移動のときなど、イスに座る機会はたくさんあります。
なるべく体に負担をかけないで、イスに座る方法をご紹介します。
1.椅子に深く腰掛ける
背中をイスの背もたれに預けて座るときは、なるべくイスに深く腰掛けるようにしましょう。椅子に浅く座った状態で、背もたれによっかかると腰に負担がかかります。この状態が続くと腰痛の原因になります。
2.骨盤を立てる
「骨盤を立てる」と言われても、ピンとこない方がいるかもしれません。イメージとしては、背筋を伸ばしながら、おへその穴を縦に伸ばしてイスに座るイメージです。
骨盤が前後に傾いた状態を続けると、骨盤のゆがみにつながります。骨盤が一度歪んでしまうと、元の状態には戻りにくいです。骨盤が歪まないように、「骨盤を立てる」ことを意識しましょう。
3.背筋を伸ばす
私たちはスマートフォンやパソコンを手にすると、無意識に前傾姿勢になってしまいがちです。前かがみになるとお腹を圧迫してしまうので、背筋をしっかり伸ばしましょう。
またイスに座るときは、脚を閉じて地面にしっかりつけることが大拙です。そうすることで、身体が支えやすくなり腰への負担が軽減されます。
妊娠中のNGな座り方
背筋を伸ばして正しい姿勢をとりながら座ることは、もちろん大切ですが、体に負担をかけない座り方をすることも大切です。また長時間座り続けることもよくありません。
長い時間座っていると、どんなに姿勢を良くしていても血管が圧迫されていきます。そのため足のしびれやむくみを起こす原因となります。さらに血管が圧迫されるということは、血流が悪くなります。すると、おなかの赤ちゃんにも悪影響が出てしまいます。
1.横座り
正座の足を横に崩して、姿勢を崩すようにする座り方です。人によっては、女座りやお姉さん座りと呼ばれる座り方です。
一見何でもないような座り方ですが、実際には横座りでいると、左右どちらかに重心を置くことになるため、体のバランスが崩れてしまいます。その結果、骨盤にズレが生じる原因になります。
2.ぺしゃんこ座り
女の子座りと呼ばれる座り方で、正座した状態から両足を外へ出し、お尻を地べたにぺしゃんと付けて座り方です。
横座りのように重心が傾き、バランスが崩れることはありませんが、骨盤が緩みやすくなると言われています。骨盤が緩むと、お腹の中の赤ちゃんが下がり(生まれ)やすくなるので、妊娠後期の出産間近のママは注意してください。
またぺしゃんこ座りは、背中が丸まりやすく猫背になり、お腹の赤ちゃんを圧迫する原因にもなるので覚えておいてください。
3.スマホ(パソコン)座り
イスに座っているときに最も注意したいのが、スマホ座りです。個の座り方は骨盤を圧迫させ、さらに骨盤を開かせてしまいやすいです。
4.足を組んで座る
イスに座ったら、多くの人がやってしまいがちなクセですが、少なくとも妊娠期間中は、出産を無事に迎えるために控えるようにしましょう。
足を組む座り方は、骨盤が歪みやズレを生じさせる原因になってしまいます。
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