妊娠8ヶ月。妊娠線はなるべく残したくない
妊娠中のママの体の変化(妊娠8ヶ月)
食べ過ぎによるむくみに注意
妊娠32週ごろになるとブドウ糖が、赤ちゃんに優先的に送られるようになります。そのため甘い物が好きではなかったママも、この時期を境に食べたくなる人がいます。赤ちゃんが甘いものを欲しているからと言って、食べすぎはいけません。
おなかの中では胎動が活発になり、今までより激しい痛みや不快感をともなうこともあります。しかし、その後赤ちゃんは、体が大きくなるに従って、自由に動き回るスペースがなくなっていくため、妊娠9、10ヶ月目は徐々に動きが少なくなってきます。
この時期になると子宮はさらに大きくなり、おなかもまた赤ちゃんを保護するため、さらに脂肪がつきます。この時期に最も注意したいのが、おなかにできるヒビ割れのような線(=妊娠線)です。
妊娠線の最もできやすい場所はおなかで、一度できると消えません。しかし、人によっては「おっぱい」、「太もも」、「おしり」などにもできます。妊娠線対策は、全身の保湿をしっかりすることです。万全な準備をしたいママは、安定期に入った妊娠5ヶ月目ごろからが目安です。
妊娠線ができやすい人の7つの傾向
- 体重の増加が12kg以上の人
- もともと小柄な人や痩せている人
- 多胎妊娠の人
- アトピー体質の人
- 35歳以上の高齢妊娠の人
- 経産婦(出産経験あり)の人
- 乾燥肌の人
妊娠線を予防する4箇条
- ゆっくりと体重を増やす
- 運動して、脂肪がつきにくい体作り
- 肌に潤いを与えて毎日保湿ケア
- 腹帯やガードルで皮膚を守る
妊娠28週以降は、気をつけなければならないことがあります。妊娠後期には、体を循環する血液がますますたくさん必要になるため、水分を多くとって血液量を増やそうとします。すると水っぽい血液からは水分も染み出しやすいため、体全体がむくみやすくなります。
夕方などに一時的にむくみが出るのは心配ありませんが、終日むくみが続くような場合は、妊娠中毒症の可能性があります。むくみの症状が続いた場合は、なるべく早く係りつけの先生に相談しましょう。
おなかの赤ちゃんの変化(妊娠8ヶ月)
逆子体操で逆子を治す
妊娠後期になると内臓の形や機能は、大人に近い状態になります。超音波検査でおなかの赤ちゃんを見ると心臓、肺などの各機能の様子を観察することができます。赤ちゃんは、大人と同じ数の細胞ができる瞬間を迎えようとしています。この時期ママが食べ過ぎると赤ちゃんにも連動し、将来的に赤ちゃんの体系などに大きく関係してきます。
妊娠22~36週までの出産を早産といいます。早産する恐れのある状態を切迫早産といい、体を安静に保ち、治療を要するケースがあります。原因として可能性が高い症状は、前期破水と子宮頚管無力症、妊娠中毒症、子宮筋腫、子宮への感染、ストレス、激しい下痢、糖尿病、腎臓病、高血圧などの合併症です。
胎児に原因がある場合には、多胎(双子など)、前置胎盤、胎盤機能不全羊水過多、過少症などが考えられます。また妊娠8ヶ月で、赤ちゃんの頭が下になっていない胎児を逆子と呼びます。この時期の逆子は、まだ直せるので逆子体操をしたり、先生のアドバイスを参考にしましょう。
早産は、月が満ちていないだけで、通常の分娩と変わりがありません。症状として腰のだるさ、歩きにくさ、おなかの張り、出血などがあります。陣痛が始まってしまったら、早産を止めることはできません。早産の原因は、母体に無理が重なっときに、起こる場合が多いです。妊娠後期には疲れ過ぎない、ストレスをため過ぎないようにしましょう。
卵(受精卵)から赤ちゃんが産まれるまで。42段階でわかる成長
インフォグラフィック「人間の命ができるまでのメカニズム」より
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