妊娠7ヶ月。眠るときはシムスの体位を意識
妊娠中のママの体の変化(妊娠7ヶ月)
胃が圧迫されて食べ過ぎ防止
この時期のおなかは前にせり出し始め、おへその上の方までふくらんできます。大きくなった子宮は、内臓を圧迫し始めます。すると胃が圧迫されて、食事の量が減り食べ過ぎを防いでくれます。食欲が止まらないママには、いい時期かもしれませんね。
それでも食欲が止まらず食べ過ぎしてしまうと、皮膚が急に伸ばされて断裂線(=妊娠線)ができやすくなります。妊娠線の一番の原因は、急激に太ることです。また妊娠線は一度できると、完全には消えません。妊娠線を残したくない人は、この時期は特に注意しましょう。
一方体の内部では卵胞ホルモンの量が増えて、疲れたときなどにおなかの張りを感じやすくなります。中には、腰や背中に負担がかかって痛みを感じることもあります。無理をしないようにしましょう。
おなかが大きくなると睡眠にも影響が出てきます。睡眠をとるときは、体の左側を下にして横向きに寝る「シムスの体位」が効果的です。おなかやひざ下にクッションをあてると、さらぶ楽になります。自分なりに一番眠りやすく、楽な姿勢を探しましょう。
シムスの体位をするメリット
- 睡眠:寝つきが良くなる
- お腹:楽になる
- 陣痛:リラックスできる
シムスの体位の手順
- 左側を下にして横になる
- 左足をまっすぐ伸ばし、やや後ろに下げる
- 右足を前に出して、膝を曲げる
- 左手を背中のほうにおいて、少しうつ伏せのような姿勢
おなかの赤ちゃんの変化(妊娠7ヶ月)
赤ちゃんの五感の発達
赤ちゃんの聴覚が発達するタイミングで、おなかの皮膚が伸びて腹壁が薄くなります。そのため外の音が、赤ちゃんに届きやすくなります。聴覚の発達した赤ちゃんへの語りかけは、今までよりも効果が高くなる時期かもしれません。
聴覚と同時に視覚も発達し、外の光を感じれるようになります。赤ちゃんは、視覚の発達とママの脳からの分泌液の情報で、昼と夜の区別がつくようになります。そのため妊娠7ヶ月頃からは朝は早く起きて、夜は早く寝る規則正しい生活を送りましょう。
少し遅れて赤ちゃんの嗅覚、味覚も徐々に発達して苦味や甘味の区別がつくようになります。この時の食事は、甘いものやすっぱいものなどのフル―ツを食べて赤ちゃんの味覚を豊かにしてあげてもいいかもしれません。
赤ちゃんはおなかにいるときから、ママの血液の流れる音や声のリズム、抑揚(ヨクヨウ:音声や音楽・文章などの調子を上げたり下げたり、また強めたり弱めたりすること)などをおなかの内側で聞いています。ママが生活して聞いているときの音は、すべて聞いているといってもいいでしょう。
参照:おなかの赤ちゃんには、妊娠何週目からママの声が聞こえているの?
出産後泣いている赤ちゃんがママに抱かれたり、ザザーッという波の音を聞くと泣きやむケースが多いです。その理由は、おなかの中で聞き慣れたママの声や血液の流れる音に似た波の音のおかげで、赤ちゃんが安心できるからです。生まれてからしばらくの間、赤ちゃんがママにべったりになる理由はそのせいです。
卵(受精卵)から赤ちゃんが産まれるまで。42段階でわかる成長
インフォグラフィック「人間の命ができるまでのメカニズム」より
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