ネギの効果は免疫力アップや温熱効果。青ネギ簡単レシピ
ネギにはインフルエンザや肺炎、がんの予防の効果
ネギの香り成分「アリシン」は免疫力をアップ
食品の香りには、食品によっての健康効果があることがわかっていて、それを「香気成分」と呼びます。ネギの場合は「アリシン」がそれにあたります。ネギに含まれるアリシンは、血管を拡張して体温を上げる効果を持っています。体温の上昇は、免疫力向上につながります。
サーモグラフィ―カメラでの検証
「ネギは体を温める効果があるのか」について、テレビ番組で検証していました。その検証内容は、ネギの臭いをかいでサーモグラフィーカメラで体温がどれだけ上がるか確認するというものでした。その結果ネギの香りは、体全体の体温を1度上げることがわかりました。
この効能は、ネギを食べることでは発揮されません。ネギの臭いをかぐことで、はじめてその効能が発揮されます。
アリシンで予防したSARS
2003年に流行した「SARS」は、感染者8000人、死者700人以上を出しました。しかし、中国の「章丘(しょうきゅう)」という都市だけは、SACRSに1人も感染しなかったとのことで話題になりました。理由は、この都市の住民は、ネギの摂取量が非常に多く免疫力が高かったのではないと考えられています。
章丘ではネギを「生」で食べる文化があり、この食べ方がアリシンの効果を最大限に発揮させたようです。なぜならアリシンは熱に弱いため、加熱調理をしてしまうとその効果がなくなってしまうからです。
さらに章丘では、ネギをスリ粒部してペースト状にしたものを洗剤替わりに使っていたことも、住民の免疫力向上に役立っていたと考えられます。
最新の研究で新発見!「ヌル」に免疫力アップ効果
ネギの青い部分に多く含まれる粘液の通称「ヌル」ですが、この部分に「免疫力」を上げてくれる新たな栄養素が見つかりました。このヌルを摂取すると免疫力が活性化し、インフルエンザや肺炎、ガン予防など期待できる驚きの効果があることがわかりました。
またヌルは、青ネギ部分以外の白ネギ部分にも含まれています。ただヌルが含まれている部分が多いのは、青ネギ部分になります。
青ネギ部分は、ヌルっとしたところが気持ち悪そうで、捨ててしまう人も少なくありません。ネギの健康効果の恩恵を受けたい方は、青ネギ部分を積極的に食べましょう。またヌルは温度変化に強いため、加熱や冷凍をしてもその健康効果を失うことはありません。
ネギパワーの免疫力は3種類
ヌルを摂取は通常のIgAの1.5倍、通常のマクロファージの5倍、通常のナチュラルキラー細胞の3~4倍に活性化させることがわかっています。その3つの役割について紹介します。
IgA
IgAは唾液などに含まれていて、ウイルスをやっつける役目を持っています。
マクロファージ
マクロファージは、体内に侵入したウイルスや細菌を食べてくれる免疫細胞
ナチュラルキラー細胞
ナチュラルキラー細胞は、がん細胞をやっつける免疫細胞
ヌルを上手に食べる青ネギ簡単レシピ
次にネギを使うときに役立つ、青ネギ部分の料理をご紹介します。どの料理も簡単なので、ぜひチャレンジしてみてください。
青ネギウェルシュレアビット
材料:3人前
- 食パン 3枚
- ネギの青と白の部分 200g
- バター 10g
- 小麦粉 大さじ1
- 牛乳 100ml
- ピザ用チーズ 100g
- 塩 小さじ1/4
- こしょう 少々
レシピ
- ネギの青と白の部分を小口切りにする
- 「1」のネギがしなっとなるまで、バターで炒める
- 「2」に小麦粉を入れて、粉っぽくならないようにしっかりと炒める
- 「3」に牛乳を3回程度に分けて入れ、だまができないように注意しながら混ぜる
- 弱火にしてピザ用チーズ、塩、こしょうで味を整えながら混ぜ合わせる
- パンに塗り、トースターできつね色になるまで焼けば完成
青ネギ肉巻
材料:2人前
- 豚ばら:8枚
- 長ネギ:4本
- 塩:適量
- こしょう:適量
レシピ
- 長ネギは太さに応じて、豚肉の幅に合わせて切る
- 長ネギを豚肉で巻く
- 巻き終わった豚肉に塩、こしょうをかける
- フライパンに油をいれず、全体的に焼き色をつければ完成
※お好みでポンズなどをつけてどうぞ
青ネギしゃぶしゃぶ
材料:2人前
- 長ネギ:2本
- 肉:300g
※豚肉でも、牛肉でもOK
レシピ
- 鍋に昆布でダシをとる
- 長ネギは斜めに切りにして鍋に投入
- 好みのネギの硬さになったら完成
※肉でネギを包み、ポンズやゴマダレなどお好みの味付でどうぞ
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