しなびた野菜が蘇る、50度洗いの正しい洗い方

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なぜ、お湯で野菜は復活する?

レタス、ホウレン草、水菜等の葉物野菜は、比較的早くしおれてしまいがちです。そんな元気のなくなった野菜をシャキッとさせる方法が、50度洗いです。

「50度のお湯が野菜を元気にさせる」、ちょっと不思議な感じがしますよね。

50度洗いの正しい洗い方

鮮度が落ちた野菜をシャキッとさせてしまう、50度洗いの正しい洗い方を説明します。

  1. お湯が冷めにくいように、なるべく大きめのボウルに50度のお湯を入れる
  2. シャキッとさせたい野菜をお湯に浸し、1~3分間を目安に軽く洗う
  3. 温度が43度以下になると雑菌が繁殖するので、差し湯をしながら温度を保つ
  4. 野菜をボウルから取り出して、ペーパータオル等で水分を拭き取る
  5. 数分放置すると、葉っぱの部分に張りが蘇るのを確認できます

特に難しいポイントはありません。しいてあげるとすれば、お湯の温度を下げないようにすること、野菜をボウルから取り出した時に水分を十分に拭き取ることです。トマトなどの皮がしっかりしている野菜は、5分ぐらいかけて洗ってください。

50度洗いする前の白菜と水菜と、50度洗いした後の白菜と水菜

その他の50度洗いに関するまとめ

50度洗いのメカニズム

野菜に限らず食べ物は、時間がたつと細胞の中の水分が抜けてしまいます。それが50度のお湯に浸すことで細胞の中が潤い、食べ物がシャキッとするのがこの原理です。

野菜以外にも肉や魚、貝類にも効果がある

50度洗いは野菜以外に肉などにも大きな効果がある言われています。肉の50度洗いは赤味が鮮やかになり、うま味を閉じ込めてくれる効果があります。

またアサリやカキなどの魚介類をはじめ、きのこ類、果物、加工品にも効果があるとのことです。冷凍のお肉や魚は、5~7分ぐらいを目安に洗ってください。冷凍でなければ2、3分ぐらいで大丈夫です。

言うまでもありませんが、肉や魚、貝類を50度洗いした場合は、保存せずにすぐに調理してください。

野菜が元気になるだけじゃない、その他の効果

鮮度が長持ち

50度洗いした野菜としなかった野菜を比べると、レタスやキャベツ、小松菜が3日以上経過してもしおれません。野菜が瞬間的に元気になるわけではなく、野菜の鮮度が長持ちする効果もあります。

菌の大幅な減少

50度洗いした野菜は、水洗いしたものに比べて菌が90%以上除去できる結果だったそうです。佐賀県の矢山クリニックでは、入院患者さんが生野菜を食べられるように50度洗いを病院食に導入したとのことです。

50度洗いは誰が見つけた?

50度洗いは、野菜の低温スチーム調理法の技術研究所が、偶然発見しました。野菜の低温蒸し開発テストを繰り返してるとき、50度で蒸すと野菜が元気になることがわかりました。

実際やってみて、驚きの効果を実感

私も野菜の50度洗いをやってみましたが、不思議なことに葉っぱが元気になるのを確認しました。果物やお肉、キノコでも可能とのことでしたが、それらは実行できていません。ぜひ、機会があればチェレンジして報告したいと思います。

Posted by webclim11099