出産後、すぐに赤ちゃんがおっぱいを欲しがる理由
生まれたの赤ちゃんは、乳を吸ってママを助けてる
ママの初仕事
出産は、妊娠期間が終わると同時に子育てのスタートです。そして、ママの最初の仕事は、赤ちゃんにおっぱいをあげることです。赤ちゃんに与えるミルクは、市販のミルクの選択肢もありますが、ここではママの乳房を赤ちゃんに吸わせることが大事です。
理由は、そうすることでママにも赤ちゃんにも、良いことがあるからです。
出産直後、赤ちゃんにおっぱいを吸わせる2つの理由
赤ちゃんは、生まれたと同時に乳を欲しがります。与えるおっぱい(ミルク)は、病院の方針によって変わってきます。母乳を推奨している病院であれば、出産後1時間以内を目安にして、赤ちゃんにおっぱいを吸わせるよう勧めてくれます。
「粉ミルクでもいいのでは?」と思うママもいるかもしれません。繰り返しになりますが、ここでは赤ちゃんにママのおっぱいを吸わせることが大切です。
1.母乳の出る量が変わる
ママの母乳は、赤ちゃんが産まれて、すぐにおっぱいを吸ったかどうかで、その後の母乳の出る量に差が出てくると言われています。「私は赤ちゃんを母乳で育てる」と決められているママは、必ずこのタイミングでおっぱいを吸わせてあげてください。
また赤ちゃんにおっぱいを吸われることで、母親になった実感が得られたと感じるママが多い傾向にあります。母性本能が刺激されると、母乳と関係しているホルモン(オキシトシン)が出やすくなり、母乳が出やすくなると言われています。
赤ちゃんにとってはママのおっぱいを吸うことで安心し、母親だということを認識しはじめます。おっぱいを与えることでの親子の信頼関係の構築は、我が子と母親だからできる行為なので、とても重要です。
2.おっぱいを吸う行為が、子宮を回復させる
赤ちゃんが、おっぱいを吸っている姿を見て「おっぱいが出てなくてかわいそう」と思うママが多いようですが、この時期はおっぱいが出ていなくて問題ありません。この段階で母乳が出るのは、一部のままだけです。
実は、赤ちゃんはお腹が空いておっぱいを吸っているのではなく、本当の理由はママの出産直後でダメージの残った子宮を回復させています。
赤ちゃんを生み出した子宮は、急激に縮みます。この時感じる痛みが「後陣痛」です。ここで子宮が縮まなくないと、子宮からの出血がいつまでも続いてしまいます。この子宮の回復と赤ちゃんがおっぱいを吸う行為が関係しています。
赤ちゃんがおっぱいを吸えば吸うほど、子宮を収縮させるホルモン(オキシトシン)が分泌され、子宮はさらにスピードを上げて元の状態へ戻っていきます。まるでママへの感謝を伝えるかのように、赤ちゃんは2~3日おっぱいを吸い続けます。
お気づきになったママもいるかもしれませんが、もしこの時期におっぱいが普通に出てしまったら、どうなってしまうと思いますか?
そう、正解です。赤ちゃんのお腹がすぐにいっぱいになってしまい、おっぱいを吸うことができなくなってしまいます。つまり、ママの子宮のケアができなくなってしまうことを意味します。
出産直後におっぱいが出ない理由を知っていれば、赤ちゃんに「ごめんね」と思ってしまいがちなことが1つ減り、きっと精神的にも楽になれるのではないでしょうか。
育児で精神的に参ってしまうママが多いですが、それぞれの行為には理由があります。正しい情報をすることでネガティブにならず、ポジティブな育児を心がけたいですね。育児は、ママと赤ちゃんの「人生の修行」だと思って頑張ってください。
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