あなたの冷え性は何タイプ?冷えの種類に応じた対処が効果的
冷えの原因を探って、冷え性を解消しよう!
「手足の先が冷たい」「おなかが冷たい」など日常生活で冷え性に苦しんでいる人は、二人に一人いると言われています。ある冷え性に関する調査では、7割以上の女性が何らかの冷え性に関する悩みを持っているデータがと発表されていました。
冷え性は、現代社会を代表する深刻な病気の一つです。
そんな冷え性を改善するには、原因を探ることが重要です。冷え性にも種類があり、その種類によって改善する方法が違うからです。
冷え性の種類と改善方法についてご紹介します。
冷え性とは?
体が冷たくなると、血液の流れが悪くなります。すると、手足の末端の毛細血管などに十分に血液が流れず、血管が収縮してしまいます。その結果、冷たくなった部分はさらに冷たくなり、慢性的な冷えになってしまいます。
この症状のことを「冷え性」といいます。
冷え性の4つの種類と改善方法
1.末端冷え性タイプ
症状
末端冷え性は体は温かいのに「手先や足先だけ」が冷えている症状です。症状が重くなると手足が冷たすぎてよく眠れず、睡眠不足になり体調を崩してしまいます。また冷えが原因で肩こりや腰痛などになる方もいます。
- 体は温かいが、手足の末端が冷える
- 足先が冷たくて眠れない
- 睡眠不足
- 肩こりや腰痛持ち
- 運動不足
- 爪の色が悪い、爪が割れやすい
- やせすぎている、または太っている
改善方法
末端冷え性は、暖めることを意識してください。夏場でもシャワーで済ませるのではなく、必ず湯船に浸かって体を温めましょう。汗をかくくらい、ゆっくりお湯に浸かって血流をよくしましょう。
2.全身冷え性タイプ
症状
全身冷え性は、ストレスと大きな関係があります。人間の体は、基本的にどのような環境のでも一定の体温を維持できるようなつくりになっています。
しかし精神的や身体的なストレスを感じることで、体内の体温調整を管理している自律神経が異常を起こし、末端部分の血液の収縮ができなくなってしまいます。
その結果、内臓に血液を集めることができず、内臓が冷えてしまいます。特にうなじから背中にかけて、腰やお腹の冷えを感じることが多く、お腹を下しやすかったり、風邪をひきやすくなります。
- 普段からストレスを感じている
- 風邪を引きやすい
- 下痢をしやすい
- 夏でもほとんど汗をかかない
- 貧血気味
- 運動すると、すぐ息切れする
改善方法
全身冷え性の原因はストレスからくることが多いため、深い呼吸(腹式呼吸)が効果的です。深呼吸は、自律神経が整えられ新陳代謝が高まります。また血管の収縮が和らげ、体内の血液の循環がよくなるので、体が温まるという効果もあります。
朝起きたときや寝る前に、軽く手や足をマッサージするだけでも、全身の血行が良くなり、肩こりや疲れ、だるさなどの解消に効果があります。
3.下半身冷え性タイプ
下半身冷え性は、「下半身は冷えているのに、上半身は熱く感じる」症状が表れやすいのが、特徴です。下半身の血の流れが悪くなっているため、心臓から出た温かい血液が正常にめぐらず、足先まで血が運べなくなってしまいます。
そのため足先から腰のあたりまでが冷えてしまいます。 またお尻にある梨状筋(リジョウキン)という筋肉の硬化も、この冷えに関係があると言われています。
この筋肉は、股関節を外に回したり固定したりする役割があり、この筋肉が硬くなると、坐骨神経がダメージを受けます。それにより、足の血管が収縮してしまい、下半身へ熱を送りづらい状態になってしまいます。
症状
- 腰痛がある
- むくみやすい
- 足の筋肉がない
- 寝付きが悪く、熟睡できない
- タイトな服装が多い
- 胃腸の調子があまりよくない
改善方法
下半身冷え性は、血液の流れや代謝をよくするために適度な運動を心がけましょう。運動をして筋肉を動かすことは、血液を手足から心臓に戻す働きを活性化させます。
通勤の際一駅分電車を使わず歩いてみたり、エレベーターを使わず階段にしてみたり、普段より少し歩く量を増やすだけで効果があります。また家事や仕事の合間に、軽くストレッチをするのも効果があります。
冷え性改善の運動は、ジョギングや球技の激しい運動をしなくても、生活の中で意識して運動を取り入れることで、効果が期待できます。
4.内臓冷え性タイプ
症状
内臓冷え性は「隠れ冷え性」とも言われるくらい、自分ではなかなか気付きづらい冷え性です。症状は手足が冷たくなるといった症状がなく、体の中の内臓が冷えている状態をいいます。
低体温(平熱が35度代くらい)の人や顔色がいつも悪かったり、胃腸が弱かったり、肌トラブルが多かいなどの症状がある人は、もしかしたらこの冷え性に当てはまるかもしれません。
原因は、心臓から送り出される温かい血液を、全身に送るために必要な筋肉が不足しています。また冷たい飲み物を好んでいたり、冷房が効き過ぎの室内に長時間いたりすることで内臓が冷え、本来の機能を発揮できない状態も冷え性の要因の一つです。
- お腹が冷える
- 厚着をしても体が冷える
- 何度も風邪をひき、治りにくい
- だるくて動きたくない
- ひどいと冷えて動けなくなる
改善方法
内臓冷え性は、体の内側が冷えてしまっていることから、体の内側から温めるのが効果的です。冷たい飲み物は控え、なるべく温かいものや、常温のものを摂るようにしましょう。
エネルギーの源となるたんぱく質や糖質、脂質のバランスがとれた食事を心掛けましょう。また日常的に白湯を飲むこともオススメです。
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