カテキンの7つの健康効果。インフルエンザにも効果あり

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カテキンはポリフェノールの一種

カテキン、タンニン、ポリフェノールの関係

緑茶には抗ウイルス作用があることが、以前から知られていました。

近年緑茶成分のカテキンが、 インフルエンザウイルスの心臓部に直接作用して増殖を抑える効果があることがわかりました。

カテキンとは?

よく雑誌や新聞、飲み物のパッケージで「お茶にはカテキンが含まれている」と宣伝しているのを見かけますが、「カテキン」って何だか知っていますか。

カテキンは、お茶の苦味成分のタンニンに含まれています。ワイン好きの方は知っているかもしれませんが、カテキンやタンニンはポリフェノールの一種です。

ポリフェノールには、血液をサラサラにする効果などがあり、サプリメントや健康法所食品に使われることが多くなった人気の成分です。ポリフェノールには、さまざまな種類がありますが、どのポリフェノールにも抗酸化作用を持っているのが特徴です。

ポリフェノールの主な3つの効果

1.活性酸素を除去して血液をサラサラ

ポリフェノールの高い抗酸化作用は、悪玉コレステロールを低下させ、善玉コレステロールを上昇させることがわかっています。悪玉コレステロールは血液をドロドロにし、動脈硬化の原因になります。

2.アンチエイジング効果

活性酸素が増えると、シワやタルミの要因になります。抗酸化作用を持つポリフェノールは、活性酸素の量を減らし、若々しい細胞を保つことができます。

3.高血圧予防

リンゴポリフェノールやカカオポリフェノールは高血圧予防効果が高いとされています。高血圧を引き起こす酵素(アンジオテンシン)の働きを阻害し、カカオポリフェノールは血管を広げて血圧を下げる効果があります。

新たにわかったカテキンの可能性

研究ではインフルエンザA型ウイルスからこの酵素を取り出し、緑茶に多い5種類のカテキンを一つずつ加えたところ、2種類で酵素が働かなくなりました。

この2種類のカテキンと、酵素の分子の立体構造をコンピューターで計算し、重ね合わせると、酵素分子の表面にある複雑な形のくぼみに、カテキン分子がすっぽりとふたをして働かなくしていることがわかりました。

カテキンの7つの効果

1.抗酸化作用

脂質の酸化を予防し、脂肪や糖分の分解を促進する効果があります。また、コラーゲンを活発にさせ、保水性をあげる働きがあるため、美肌につながります。

2.抗菌作用

風邪のウイルスの活性化を抑え、予防ができます。また、O-157やコレラ菌を倒す強い殺菌力があるため、食中毒の予防対策にも期待できます。

3.コレステロール上昇抑制作用

体内の血中脂ステロール)質(コレを正常化にする効果があります。正常化にすることで、血管の内側の溜まった血中脂質や血栓による心臓病や動脈硬化を防ぐことができます。

4.血圧上昇抑制作用

抗酸化作用が働き、血糖値の上昇を抑制します。

5.抗ガン作用

肺ガンや皮膚ガンなど各種のガンの防止の効果があります。

6.虫歯・口臭予防

歯の間に挟まったカスなどの雑菌の活動を抑えます。また、歯を強化するフッ素も含まれていて、虫歯予防につながります。

7.整陽作用

腸の中の悪玉菌に反応して、殺菌します。

カテキンと乳製品に関して

お茶などのカテキンは、できるだけ乳製品と一緒に摂取するのは避けた方いいとの考え方が、一般的でした。その理由はカテキンと乳製品を一緒に摂取すると、カテキンの効果が著しく低下させてしまうためでした。

しかし、最近分かった京都大学の研究結果によると、「乳タンパク質は茶ポリフェノールの血圧降下作用を阻害するのではなく、その作用を遅延するとともに持続性を付加することが明らかとなった」とのことです。

要するに牛乳とお茶を一緒に飲んでも、カテキンの効果は期待できるようです。ただカテキンの効果は、お茶だけを飲んだときよりも、カテキンの効果が遅れて表れるようです。

トクホのお茶は副作用に注意!?

良い面と悪い面は表裏一体

カテキンに限らず、どんな成分も100%体に良い面しかないことはありえません

例えば、お茶に含まれるカフェインは眠気を覚ます効果がありますが、心拍数を上昇させ、心臓や体に負担をかける副作用があります。しかし、茶葉に含まれるアミノ酸が血管を広げて緊張感を和らげ、カフェインが与える負担を緩和させてくれています。

自然の茶葉は、そんな絶妙なバランスで成り立っています。

それなのにトクホのお茶は、成分を人工的に加え、その絶妙なバランスを崩してしまっています。そのため偏った成分は、副作用を強くしている可能性があります。

トクホのお茶の成分は海外では薬

トクホのお茶の最大の問題は、海外では「薬」として扱われる成分を万人に向けて販売している点です。本来なら個々の体格や体質、年齢、体重に適した使用量を明記して販売するべきです。

海外では、高濃度茶カテキンを含んだサプリメントで、肝機能障害が起こったり、日本でも2015年12月にエナジードリンクや錠剤の多量摂取によって、男性が死亡したことがわかりました。

自然のお茶は中国で5000年、日本で1200年飲まれ続け、その安全性が保証されています。トクホの制度開始から30年で、この先どんな影響があるかわかりません。

これから食料品関連は、もっと種類が増えていきます。一つひとつ自分の目でしっかり見極めて、商品を手に取ってください。

Posted by webclim11099