「汗の臭い」が気になる。その原因と3つの対策方法をご紹介

臭うのは、アポクリン腺から出るベタベタ汗

汗が臭いのは何で?

汗の役割を知ってますか?

胸元や脇の汗染みは、誰もが経験をしたことがありませんか。薄着でいるときは、できれば「汗をかきたくない」と思う人が多いのではないでしょうか。

でも汗は、人間の健康維持にとって大切な役割をしています。

1.体温調節

外の気温が高いときや運動をしたときなどは、カラダの体温はどんどん上がっていきます。体温が高くなりすぎると、カラダのあらゆる部分の機能や組織が役に立たなくなります。そのため人のカラダには、他の動物よりも効率的に熱を下げる仕組みが備わりました。

カラダの熱を下げる仕組みは、脳の視床下部が体温上昇をキャッチすると、汗腺に「汗を出して(発汗)」という命令がくだります。

発汗は、体温を下げるための効率的な方法です。その仕組みは、汗が蒸発するときの気化熱によって、体内の熱が逃がされるため、体温が下がります。

2.体の老廃物や毒素を排出

私たちは、便や尿、髪の毛や爪などから老廃物や毒素を排出しています。汗もその役割をする機能の一つです。ちなみに体から毒素を排出する割合は便75%、尿20%、汗3%、爪1%、髪1%と言われています。

最近の研究でわかったことは「汗をかいてデトックス」は的外れなようです。以下の記事で紹介されていたので、気になる方はご覧ください。

汗の中にはどれほど有害な物質が含まれているのだろうか。

ほとんどの汚染物質に関しては、その量はあまりにわずかで、あってもなくても変わらないと、今回の研究を率いたパスカル・インベルト氏は言う。インベルト氏は、カナダ、オタワ大学の運動生理学者で、体脂肪に蓄積する汚染物質の研究をしている。

これらの物質は「残留性有機汚染物質」と呼ばれ、農薬、難燃剤、そして現在は禁止されているもののまだ環境中に残っているポリ塩化ビフェニル(PCB)などがある。食品や環境中に存在する「毒」と一般に考えられているが、脂肪に引き寄せられる性質があるため、大部分が水でできている汗には溶けにくい。(参考記事:「有毒物質PCBへの耐性を獲得した魚」

インベルト氏と研究仲間が調べた結果、普通の人が1日45分間の激しい運動を行ったとしても、1日の発汗量はせいぜい2リットルほどだった。これには、運動していない平常時の発汗も含まれる。そして、それだけの汗をかいても汚染物質は0.1ナノグラム以下しか含まれていない。

言い換えると、「普段の食生活で体内に取り込む汚染物質のうち、汗で出る量は0.02%に過ぎません」と、インベルト氏は言う。さらに運動を激しくしたとしても、0.04%程度までしか増えない。

つまり、どんなに大量の汗をかいたとしても、その日体内に摂取した汚染物質の1%すら排出できないということだ。

ただし、ほとんどの人間の体内にある農薬やその他の汚染物質の量自体、極めて微量であるということも覚えておいてほしい。分析化学者の功績により、今では1 兆分の1単位で物質を検出できるようになったが、だからといってそのわずかな物質がすぐさま有害であるとか、減らせば健康に良いといった話にはならないと、シュワルツ氏は言う。(参考記事:「米国 汚染地に暮らす」

汗には種類が2つある

運動したときや寝ているとき、面接で緊張したときなど、様々なシーンで汗をかきますが、実はその汗は一種類だけではありません。

汗には「よい汗」と「悪い汗」があり、よい汗はサラサラして蒸発しやすく、ニオイがありません。悪い汗はベタベタして蒸発しにくく、いやなニオイの原因になりやすいです。

汗が出る(分泌する)ところは、一般的に「汗腺」と呼ばれています。その汗腺から出る汗には、「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があり、これがサラサラ汗とベタベタ汗の出所になります。

エクリン腺の特徴

  • 色は透明
  • 触るとサラサラする
  • 成分の99%以上は水分
  • 無臭
  • 汗腺は全身にある
    ※汗腺の数は200~300万個あり、特に手のひらと足の裏に集中している
  • エクリン腺の働きが活発な人が、汗かきの体質の傾向

アポクリン腺の特徴

  • 色は黄色っぽい
  • 触るとベトベトする
  • 成分は発汗の原因によって変わる。苦痛などのストレスを受けて出るいわゆる脂汗の場合はこの汗が多く含まれ、粘度も高くなる
  • 汗腺は体の一部にしかない
    ※脇の下、性器の周辺、へそ、乳輪、肛門付近、耳の穴
  • 雑菌がつく前は無臭。雑菌がつくと、分泌物に含まれる脂肪酸の分解が始まり、鼻につく臭いになる
  • アポクリン腺が多かったり働きが活発な人が、脇が体質の傾向

汗をかく3つのタイミング

汗をかくタイミングには温熱性発汗、精神性発汗、味覚性発汗の3種類があります。

1.温熱性発汗

温熱性発汗は、気温の上昇や運動や労働で体温が上昇したとき、体温調節のために汗をかくようになります。

また普通に食事をするだけで汗をかくことはあまりありませんが、熱いものを食べると汗が出やすくなります。これも熱いものを食べると体温が上昇するため、体温調節を行っています。

2.味覚性発汗

味覚性発汗は、辛いものなどの刺激物を食べたとき、体温調節のために汗をかくようになります。刺激の強いものを食べることによって交感神経の活動が活発になり、汗腺が刺激されます。

3.精神的発汗

精神性発汗は痛みや緊張、不安、怒り、過度のストレスを受けたときの精神状態によって、交感神経が過敏となり、発汗が促されます。

不安や緊張、興奮などは一過性の感情の変化によるものは、それほど気にする必要がありませんが、ストレスが原因となっている場合には注意が必要です。

なぜなら、ストレスは環境の変化や対人関係、家庭や仕事の問題などから生じていることが多く、慢性的なストレスを抱えることになりやすいためです。

ベタベタ汗になる原因

運動不足やエアコンの使用い過ぎにより、汗をかかなくなり、汗腺の機能が低下します。すると、ベタベタして臭い汗をかいてしまいやすくなります。

ベタベタの原因は、塩分とミネラルです。

汗腺は塩分とミネラルを血液に吸収させる働きをしています。しかし、この汗腺の機能が低下すると、体に取り込みたい塩分やミネラルが吸収されずに汗と一緒に出ていってしまいます。

水分と一緒に汗になってしまった塩分とミネラルは、蒸発しにくいため、ベタベタや臭いの原因となってしまいます。またミネラルは皮膚の表面をアルカリ性にしてしまい、その結果、雑菌が繁殖し、さらに汗の臭いが強くなってしまう悪循環をもたらします。

ベタベタ汗をサラサラ汗にする3つの方法

1.食生活を見直す

肉が中心の食生活は、「悪い汗」の原因になりやすくなります。肉をメインとする食事は、1日3食のうちの1回にとどめ、野菜や魚介類、大豆などをバランスよく食べるようにしましょう。

腸内環境と汗のつながりはなさそうに感じますが、実はそうではありません。腸内環境が悪くなると、便秘や下痢になり、腸内では悪玉菌が活発になります。すると、腐敗物や有毒ガスが発生しやすくなり、それが皮膚から皮脂や汗となって排出されます。

そうした汗はサラサラ汗ではなく、ベタベタ汗になりやすいです。

健康や美肌のために気をつけている女性対象のアンケートでは、ヨーグルト、野菜、納豆を積極に食べていることがわかりました。発酵食品を積極的に取って、腸内環境を意識している女性が多いようです。

腸内環境を整えるための食事は、サラサラ汗になるだけではなく、健康や美肌にもつながります。自分の食生活が乱れていると感じる人は、日常の食事の取り組みを意識して改善したいですね。

2.汗腺を鍛える

学生時代までは、運動をしていた人も多いいのではないでしょうか。体温調節する汗腺の機能は、使わないでいると衰え、退化していってしまいます。

汗腺の復活には、定期的な運動を定期的に行い、汗腺を刺激する方法もありますが、もっと効率的にできる方法があります。その効果的な方法は、熱めのお風呂での半身入浴です。

浴槽にみぞおちくらいまで、40℃前後のお湯を入れ、20分間を目安に浸かるだけです。そのときにバスソルトを入れると体が芯から温まり、かつリラックスやリフレッシュ効果があります。

オススメは日本酒の入浴剤です。米麹にはアミノ酸や米ぬかエキスがたっぷりと含まれていて、保湿効果に優れています。また美白効果の期待できるコウジ酸も含まれています。

3.ストレスを発散する

ストレスをため続けると、心が疲れ、体が思うように動かないといった症状が現れ、それが汗にもそれが影響してきます。ストレスを受けないように生活することができれば、理想的ですが、今のストレス社会では現実的ではありません。

いい汗をかくためには、いかにストレスを蓄積せずに、生活できるかが大切になってきます。そのためにはウォーキングやジョギング、スポーツ競技など自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。

汗を流すことはストレス解消につながり、またストレス解消はいい汗をかくことにつながります。ストレス発散ができる運動は、まさに良いこと尽くめの無限ループです。まずは、週一回のウォーキングからはじめてみませんか。

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