エコナシリーズ全製品を製造・販売中止

花王が突然発表したエコナシリーズ自粛

エコナ製品

花王株式会社の販売する「エコナ関連製品」が製造中止と販売中止を発表しました。突然の発表でしたが、日本を代表する会社の製品に何があったのでしょうか。

エコナシリーズ全商品の販売自粛

花王は2009年9月17日から特定保健用食品エコナシリーズの全商品の販売を自粛すると発表しました。該当する商品は食用油やマヨネーズ、ドレッシングオイルなどシリーズ46商品、同商品を使ったドッグフード13商品を合わせた合計59商品です。

エコナシリーズは花王の主力商品のひとつで、年間の売り上げは約200億円になります。なぜ消費者に支持されている人気商品が、突然の販売自粛になったのでしょうか。

発がん性の可能性がある物質「 グリシドール 」

エコナシリーズ全商品には「 グリシドール脂肪酸エステル 」が多く含まれています。当時からグリシドール脂肪酸エステルには、発がん性のある物質に分解される可能性があるとされていましたが、花王は「安全性に問題はない」と説明していました。

しかし、当時はグリシドールが分解されるメカニズムや危険性の可能性が解明されていませんでした。同商品が販売されていたときの花王の説明には、説得力がなく疑問を抱かせざるえませんでした。

エコナシリーズ全商品の販売を自粛した理由は、ヨーロッパでグリシドール脂肪酸エステルの安全性を懸念する声が高まったことが一番の大きな要因のようです。

これまで同商品は安全だと説明してきた花王が、販売自粛したということは「実は同商品は危険性だった」と認めたということです。これまで消費者の信用を勝ち取ってきた花王の発表は、企業体質を疑わなくてはいけない重大なニュースではないでしょうか。

グリシドール脂肪酸エステルを使った理由

グリシドール脂肪酸エステルが多く含まれる理由については、「製造する際の脱臭工程が原因」とされていました。エコナシリーズの商品は、製造する上で何らかの臭いに関する点で問題があり、それを解決するためにグリシドール脂肪酸エステルが使われていたと思われます。

花王は製品の製造工程を見直し、一般的な商品と同じ量に抑える技術開発に努めるとして、2010年2月をめどに再販売する計画を立てていました。

花王株式会社WEBサイトより以下転載

2009年9月の当社「エコナ関連製品」の製造・販売中止につきまして、ご愛用の皆さまをはじめ、関係各位に多大のご心配、ご迷惑をおかけしたことにつきまして、心よりお詫び申し上げます。

2009年3月になって、ドイツの研究機関によって、これまで未知の物質であった「グリシドール脂肪酸エステル」が食用油中に微量に含まれることが新たに判明し、その人体への影響についての議論が起こりました。

当社で分析を行なった結果、エコナには、微量とはいえ、他の食用油よりも多くこの物質が含まれていることが判明したことから、少なくとも他の食用油と同程度まで低減すべきと考え、それが達成できるまでの間、エコナ関連製品の製造・販売を一時中止することといたしました。

しかしながら、ここに至った経緯や私どもの意図を十分に説明することが出来ず、お客さまにかえって大きなご心配をかけ、混乱を招く結果となってしまいました。この点、重ねてお詫び申し上げる次第です。

私どもでは現在すでに、グリシドール脂肪酸エステル含有量低減の目処をつけ、いま一度徹底した安全性評価を行ない、再び皆さまの健康な暮らしに貢献できる機能性食用油の発売に向けて、鋭意努力しております。

あわせて、社外の専門家、有識者の皆さまとも連携をとりながら、食と健康に関わる情報提供、お客さまとの相互のコミュニケーションにも努めてまいります。どうか、皆さまからも忌憚のないご意見をいただきますよう心よりお願い申し上げます。

2010年5月 花王株式会社