赤ちゃんの出産体重が、30年前と比べて7%も軽くなっている理由

出産時の体重の推移(1960年~2010年)毎年出産時の赤ちゃんの体重が小さくなっています。

1年単位でみると変化は、気になるほどではありません。しかし、ピーク時の1980年から比べると、体重は約7%(200グラム)も軽くなっています。

出生時の体重の推移

厚生労働省は、出生時の体重や身長を10年ごとに調査しています。1980年の男の子の平均体重は3,230グラム、女の子は3,160グラムでした。2010年の男の子の平均体重は2,980グラム、女の子は2,910グラムでした。

低出生体重児(出生時体重:2500g未満)の割合は、1975年に5.1%、1995年に7.5%、2010年に9.6%と増加傾向にあります。

低出生体重児で生まれることがすぐに問題になるわけではありませんが、しかし最近の研究では、将来的にメタボリックシンドローム、糖尿病などの生活習慣病になるリスクは高くなることがわかっています。イギリスの調査では、出生時体重が2500グラム以下の男の子に比べ、出生体重が3850~4300グラムの男の子は心筋梗塞で亡くなるリスクが半分程度だったと報告があります。

赤ちゃんが小さくなる原因

厚生労働省班によると主な原因は、出産が近年早まっている傾向にあること、妊婦の体が全体的に小さい(痩せている)こと、喫煙、ストレスが関係している可能性があるとのことです。

また近年、高齢出産の割合が高くなり、母体に負担をかけ過ぎないよう、出産を早めるケースも多くなっています。高齢化社会、晩婚社会、出生数の低下など様々日本の現状が、赤ちゃんの小さくなっている原因につながっているのは間違いないようです。

これからの妊婦の体重管理

妊婦の体重が増えずぎると胎児が大きくなりすぎて難産になったり、妊娠高血圧症候群などのリスクが高くなるため、体重の増え過ぎによる管理が厳しくされてきました。「小さく生んで、大きく育てる」ことが理想とされてきましたが、その考え方が見直されつつあります。