ピーリングの頻度はどれくらいが理想?その効果と副作用
ピーリングの頻度や副作用を知ってますか?
ピーリングとは?
ピーリングは英語で「Peel」、「皮をむく」「皮をはぐ」という意味があり、「ピーラー」は、料理道具の皮むき器のことです。ピーリングは、肌のターンオーバー(新陳代謝)を正常化するスキンケアの方法です。
私たちの肌は、内側から外側(肌の表面)に向かって次から次へと新しい細胞が生まれ、古い角質を落としています。肌はターンオーバーが正常に行われていると、張りとつやを保ち続けます。
しかし、年齢やストレス、食生活の乱れなどによって肌のターンオーバーが乱れると、肌状態が悪くなっていきます。
通常の肌のターンオーバーのサイクルは、28~30日と言われています。昔と比べて肌が「乾燥してる」「張りやツヤがなくなった気がする」など感じる方は、ターンオーバーの期間が長くなっている可能性があります。
その状態のターンオーバー期間は、正常な状態の2倍の最大2ヶ月弱で、そのサイクルで行われていると考えらます。肌がくすんだり、よどんだりするのは、当然の結果かもしれません。
ただそういった状態になってしまっても、肌のターンオーバーを正常にすれば、肌本来の機能を取り戻すことができます。
ピーリングで期待できる効果
ピーリングは角質をはがして、ターンオーバーを活発にし、肌をいい状態にする効果があります。
古くなった角質は、自然にはがれ落ちていきますが、ターンオーバーが乱れた肌は、この角質が肌の表面に残ってしまいます。平たく言うと、毛穴にも老廃物が溜まっている状態です。
肌が良い状態になると肌荒れやニキビ、肌のブツブツや毛穴汚れ、色素沈着、さらにはシミやシワまでもが改善できます。ピーリングを適度に行うことは、お肌にとって大切なことです。
1.化粧水等が浸透する
ピーリング後は古い角質がなくなり、新しい肌細胞が表皮にでてきているため肌は繊細になっています。その肌の負担を軽くするためにも、化粧水をたっぷりと使い、新しい表皮(肌細胞)に化粧水をよく浸透させましょう。
肌の乾燥が気になっていた人は、ピーリング後の化粧水が、いつもより浸透するのを実感でき、肌のツルツル感を感じられるのではないでしょか。
2.肌がワントーン明るくなる
古い角質が残っていると、毛穴に汚れが溜まってしまい黒ずみに見えてしまいます。そのせいで、顔全体がくすんでしまいます。いいファンデーションを使っていたとしても、もともとの肌がくすんでいまってはどうしようもありません。
ピーリングで古い角質を取り除くことは、毛穴汚れや黒ずみが目立たなくなり、同時に透明感のあるワントーン明るい肌になります。
3.ファンデーションのノリがよくなる
ターンオーバーによって剥がれかけた角質などがある肌は、肌の表面が凸凹しています。その肌の状態では、ファンデーションのノリがよくないのは当然の結果です。
ピーリングで古い角質を取り除き、肌の表面(毛穴の汚れなど)がきれいになった状態では、ファンデーションのノリがビックリするぐらいよくなりますよ。
また古い角質が残っていると、新しい表皮に変わりにくくなり、色素沈着やニキビ跡などが残ったままになりやすくなります。ピーリングで肌の新陳代謝を高めることにより、古い角質が剥がされ、新しいクリアな表皮になります。
代表的なピーリングの3種類
1.拭き取るタイプ
拭き取るタイプは、拭き取るだけで古い角質や毛穴の汚れを除去してくれます。このタイプは、時間がないときなど手軽に済ませたいときにオススメです。
2.スクラブ入りタイプ
スクラブ入りタイプは、ザラザラした粒子で古い角質を剥がし落とすものです。このタイプは肌の角質を削り取るイメージなので、肌が強い人に向いています。
3.ジェルタイプ
ジェルタイプは、洗顔料にも使われている「フルーツ酸」の成分が配合されています。フルーツ酸の効果で、古い角質を剥がし落とし、同時に保湿もしてくれます。
敏感肌や乾燥肌の人には、このジェルタイプがオススメです。
「拭き取るタイプ」や「スクラブ入りタイプ」は皮膚を強くこすってしまう可能性があり、それに比べて、「ジェルタイプ」は必要最小限の肌への摩擦だけで済むからです。
また自分の肌の状態がわからないという人は、安心でやさしく保湿までしてくれる、ジェルタイプを試してみることをオススメします。
4.手作りのピーリング剤
手軽に手作りできるピーリング材は、クエン酸ピーリングローションです。
毛穴の角栓には角質細胞というタンパク質も含まれていて、これは洗顔だけでは落とすことができません。クエン酸ピーリングローションは、酸の力を利用してタンパク質を溶かし、角栓を取り、お肌をツルツルにする効果があります。
【ニキビ】角栓・粉瘤を取り除く動画
材料
- クエン酸:10g
- 精製水:100ml
- 空き容器
クエン酸と水の割合は、1:10が基本です。クエン酸の濃度が肌に合わない場合は、肌が荒れてしまう恐れがあります。肌が弱いなどの肌に不安がある人は、水を増やして濃度を薄くしましょう。手作りピーリング材を使ってヒリヒリした場合は、濃度が高い可能性があります。
ピーリングのやり方
自分で行う場合
ピーリング剤はいくつか種類があり、ネット通販やドラッグストアで販売されています。ピーリング剤の種類は上記で紹介した以外にも、固形石鹸系、洗顔料系、拭き取り化粧水系、洗い流す美容液系、塗るだけの美容液系などたくさんの種類があります。
自宅用のピーリング薬剤の濃度は、医療機関で使っているものよりも薄いです。濃さは、商品に表示されているph(ぺーハー度)で確認できます。
肌が弱い人は、ピーリング化粧水やピーリング美容液で、リンゴ酸やクエン酸がベースになっているものを選びましょう。AHA(りんご酸、グリコール酸、クエン酸など)は、ピーリング効果が弱いので、何を選んでいいかわからない人は、まずそこからスタートしてみましょう。
医療機関で行う場合
ケミカルピーリングは皮膚の表面に薬剤を塗って、角質を溶かして除去するという方法です。
ケミカルピーリングは医療機関にいって、施術を受けることをオススメします。ケミカルは英語で「chemical」、意味は「化学の」「化学的な」「化学作用の」です。
医療機関でのケミカルピーリングは、薬剤の濃度を肌の状態によって変えてもらえます。また、施術後のケアもしっかり行ってもらえるので安心です。
ピーリングに向いてる人
肌のターンオーバーは、基本的に寝ている間に行われ、新しい細胞が生まれています。そのため睡眠不足の場合は、新しい細胞が作られにくくなっていきます。また他にも食生活の乱れや加齢、煙草やお酒なども、肌のターンオーバーを減速させます。
1.角質が溜まっている人
- ファンデーションのノリが悪い
- 肌がゴワゴワしている感じがする
上記の2つが思い当たる人は、皮膚の表面に古い角質が溜まっている証拠です。これらの場合は、ピーリングで古い角質を取り除くと、「くすみ」や「ざらつき」などの肌トラブルが解消されるはずです。
2.ターンオーバーが遅れる30~40代
若いときは、28日手記前後の正しい規則で行われていたターンおーばも、年齢を重ねていくと、その期間が長くなっていきます。最も遅くなるとターンオーバーの周期は、40日周期になると考えられています。
年齢とともにターンオーバーが遅くなると、肌トラブルが起こる確率が格段と高くなってしまいます。その肌の状態を正常にするのが、ピーリングです。
これまで肌のケアをしてこなかった人は、ぜひこのタイミングで挑戦してみてください。
ピーリングを行う頻度
自分がどれくらいの周期でピーリングケアしたらいいかわからない場合は、ピーリング商品の説明書に記載がある使用方法をみて、少なめの使用頻度に設定して、使ってみることをオススメします。
例えば、「週1~2回のケア」と記載されている商品があれば、まずは週1回の頻度で1ヶ月ほど継続してみましょう。その間に肌トラブルが起きないかをしっかりチェックしましょう。
週1回のケアで、乾燥や赤みをおびるなどの症状が出ないで、かつ肌にゴワゴワした感じが残っている場合は、週2回にしてもいいかもしれません。しかし、そのときに毎週2回ケアするのではなく、各週にして様子を見るようにしてください。
最も大切なのは、自分が使っているピーリング商品が、自分の肌の強さに合うように使わなければいけません。せっかく肌の手入れをしているのに、逆の効果が出てしまっては元も子もありません。
使用頻度や周期は商品によって変わる
言うまでもありませんが、ピーリングはピーリング剤の商品メーカー推奨の周期で使用するよにしましょう。ピーリングは、ピーリング剤の商品によって、使用頻度や使用周期は全く変わってきます。
年齢や肌の状態によって変わる
10代や20代などの若いうちは、ターンオーバーが盛んなので、普段の洗顔だけで、ピーリングが必要ない人が多いかもしれません。
それが30~40代になってくると、お肌のターンオーバーの周期が遅くなるので、自分に合った一定の期間でのピーリングが効果的です。
季節によって変わる
ピーリングの頻度は、季節によって変わります。夏は湿度が高く皮脂が出やすいので、古い角質が皮脂にまみれて剥がれ落ちにくくなります。一年を通して最も活躍するのは、夏場のピーリングです。
逆に冬は、肌自体が乾燥しやすくなるので敏感になりやすい時期です。肌が弱い人や肌に不安がある人は、冬場の敏感になっている肌にはピーリングするのは避けるようにした方が無難です。
肌トラブル時は使用しない
肌が赤みがかっていたり、荒れていたり、ニキビがいくつもできているなど、肌トラブルが起きているときは、決してピーリングをしないようにしましょう。
ピーリングは古い角質を削り落とし、新しい肌細胞を表皮に出す人工的な行為です。そのため早く治そうと、あせってピーリングをすると逆に肌トラブルの症状は増してしまいます。
肌トラブル時のピーリングは、絶対しないようにしてください。
ピーリングするときの3つのお約束
1.ピーリングは夜に行う
肌のターンオーバーは眠っているうちに行われるため、朝は皮膚の表面が新しく、敏感になっています。そのタイミングでピーリングしてしまうと、生まれ変わった新しい皮膚が削り落とされてしまいます。
結果的にニキビや吹き出物の原因になったり、肌の角質が厚くなってしまうことがあります。ピーリングは夜に行ってください。
2.ピーリング前後には日焼けしない
日焼けは、一言でいうと火傷(やけど)です。火傷した後の肌はデリケートな状態になっているので、刺激を与えてはいけません。
ピーリングは、日焼けの肌が落ち着いてから行ってください。
3.必ず保湿を行う
ピーリング後は、十分に保湿を行ってください。ピーリングをしたままの状態でいると、肌から余計な皮脂が分泌され乾燥したり、敏感肌になったり、ニキビや吹き出物の原因になってしまうことがあります。
ピーリング後は化粧水を肌に充分与えるだけでなく、さらに乳液やクリームなどでしっかり保湿を行うことが理想的です。
やりすぎ注意!ピーリングの副作用
ピーリングは肌の表面を削っているので、肌に必要な皮脂分がなくなって乾燥しやすくなります。そして乾燥した肌は、肌荒れやすくなります。ニキビを直そうと思ってピーリングしたはいいが、かえって悪化してしまうこともあります。
ピーリング周期と保湿が大切
ピーリングは、肌のターンオーバーを行うために必要不可欠です。ピーリングの種類は様々なものがありますが、自分の肌の状態に合うものを探しましょう。
ピーリングの効果を最大限に発揮させるためには、ピーリング周期と十分な保湿が大切です。
手に取ったピーリング剤は、これから数十年使うものになるかもしれません。十分に検証を行いながら、自分に最も合うものを見つけ出してください。
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