風邪予防に関する7つの基礎知識と豆知識
風邪予防は手洗い・うがい、免疫力を落とさない
季節変わり目は温度差が激しく、ちょっと寒気がして「何だか風邪を引きそうだ」と感じたことはありませんか。そして、次の日に目が覚めたら喉が痛い、鼻水が止まらないなど「風邪を引いた」経験はありませんか。
でも風邪を引く原因は、寒さではありません。
風邪の5つの基礎知識
1.風邪の正式名称
正式名称は「風邪症候群」と言います。その原因の8割以上が、風邪ウイルスだと考えられています。風邪が治ったにもかかわらず、また風邪になるのは、風邪ウイルスの数が200種類以上あるからです。
2.風邪ウイルスの種類
1)ライノウイルス
風邪の中でも最も多いウイルスです。ライノウイルスの症状は、喉や鼻などの上気道の炎症を起こすため、鼻水や喉の痛みが主な症状となります。
2)コロナウイルス
ライノウイルスの次に多いウイルスです。コロナウイルス症状は、ライのウイルスに比べてめですが、主に喉や鼻に症状となります。
3)RSウイルス
小さな子どもがいる家庭ではよく耳にするウイルスです。RSウイルスの症状は、乳幼児が感染すると気管支炎や肺炎を起こす可能性があり、深刻な状態になる可能性があるウイルスです。
4)パラインフルエンザウイルス
RSウイルスと同様、小さな子どもが感染すると深刻な状態になる可能性があるウイルスです。パラインフルエンザウイルスの症状は、肺炎や気管支炎・細気管支炎を引き起こします。
5)アデノウイルス
感染力が非常に強いウイルスで、学校や幼稚園では出席停止扱いとなります。アデノウイルスの症状は、咽頭炎や気管支炎・結膜炎などを引き起こすウイルスです。
3.症状の多くは呼吸器症状からはじまる
風邪の初期症状は、鼻や喉などの呼吸器症状からはじまることが多いです。その後の症状は、発熱や頭痛・関節痛などの全身症状が現れます。
4.風邪を引く原因はウイルス
どんなに気分が悪くなっても、寒さが原因で風邪を引くことはありません。風邪の原因は、風邪ウイルスで、その特定のウイルスに感染しなければ、風邪を引くことはありません。しかしこのウイルスは、そこらじゅうにあるため接触を避けることは不可能です。
風邪ウイルスに感染しないようにするためには、誰もが小さいころから教わっている以下の3点だけ気をつければ大丈夫です。
- 風邪を引いている人に近づかないようにする
- 手洗い、うがいをを小まめにする
- 免疫力を低下させない
生活習慣がみだれていたり、睡眠時間が短く体力が落ちている状態だと免疫力が低下し、風邪ウイルスに感染しやすくなります。もし風邪を引いてしまったと思ったら、食欲がなくても少しだけ食事を取って、十分休むようにしましょう。
風邪の初期段階であれば、これで体の免疫力が戻り、翌日に良くなることがあります。
5.風邪をひきやすい人の特徴
- 体が冷えている
- 食生活が偏っている
- 喫煙や飲酒の習慣がある
- 運動不足である
- 慢性的な疲労やストレスを抱えている
風邪予防の豆知識
1.冬場に風邪が多い理由
風邪は、人から人へ風邪ウイルスが感染して広まっていきます。
外気が冷たく乾燥した冬は、外出する時間が短くなり、室内で過ごす時間が長くなります。すると、室内にいる人同士の距離は、外にいるときと比べてが近くなり、その時間も長くなります。
また空気が乾燥している冬は、風邪ウイルスも乾燥して軽くなり、空気中を舞うようになります。そのため他の季節よりも体内に風邪ウイルスが侵入しやすくなります。
そのためオフィスや家族などの集団の誰かが風邪を引くと、たちまち広まっていきます。季節に関係なく、風邪を引いている人には近づき過ぎないようにしましょう。
2.風邪を引いたら、お風呂は入ってはいけない?
風邪を引いたら、お風呂に入ってはいけないと教わった人は、きっと私だけではないと思います。でも風邪を引いたとき入浴を避ける風習は、日本独特の文化で海外では違うようです。
日本でその風習が残るのは、日本人が熱い風呂を好む傾向があり、湯冷めや風呂の熱による体力の消耗を引き起こす可能性があるからのようです。
欧米では、ぬるめのお湯に半身欲をすることが一般的で、風邪を引いたときにもお風呂に入ります。欧米でのお風呂の入り方であれば、必要以上に体力を消耗することもなく、さっぱりと汗を流し、水蒸気によって喉や鼻の乾燥がやわらげることができます。
熱い湯に浸からず、湯冷めに気をつければ、風邪を引いててもお風呂に入った方が、体の汗が流せて、早く治りそうな気がしますね。次から風邪を引いたときは、お風呂に入ろうと思います。
とは言っても、39度以上の高熱が出ているときは、入浴は控えた方が良さそうです。
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