ヨウ素 食事摂取基準改定

ヨウ素2010年4月にヨウ素の食事摂取基準が改定されました。妊娠中、授乳中のママは、特に気をつけてください。

ヨウ素の役割は、甲状腺ホルモンの構成成分として重要な役割を担っています。

日本人はヨウ素を取りすぎ

エネルギーや栄養素の摂取量の目安を示す「日本人の食事摂取基準」が改定されました。今回の改定では微量ミネラルの「ヨウ素」について、健康障害への潜在リスクの目安となる「耐容上限量」が引き下げられました。
ヨウ素は甲状腺の正常な働きに不可欠ですが、昆布など海藻に豊富で島国である日本人は、摂取量が多くなりがちとのことなので、注意したいですね。

1日当たり推奨ヨウ素摂取量

ヨウ素は甲状腺ホルモンの働きに必要なミネラル。海藻、特に昆布に豊富に含まれています。乳幼児期に不足してしまうと脳などの発達に影響し、成人では甲状腺機能が低下します。日本人の平均的なヨウ素摂取量は1日当たり約1500マイクログラム(推定値)。
推奨量(成人)は130マイクログラムで、普通の食生活なら不足の心配はありません。

過剰摂取注意

ヨウ素の摂取不足は、心配されていませんが、ヨウ素の過剰摂取が心配されています。和食に昆布だしの利用は欠かせず、日本人は摂取量が多くなりがちです。ヨウ素の過剰摂取が長期間続けば、甲状腺腫や甲状腺の機能低下を招く恐れがあります。

今改定は過剰摂取による健康被害の予防も目的の一つで、基準を超えて摂取すると健康障害へのリスクが高まるとされる「耐容上限量」(改定前は上限量)を、ヨウ素について成人1日当たり「3000マイクログラム」から「2200マイクログラム」に引き下げられました。

食事摂取基準表

妊娠中は慎重に

尚絅(しょうけい)大学の教授が2000~2003年、新生児約3万8千人の甲状腺刺激ホルモン(TSH)値を調べたところ、TSHが高い新生児の母親は妊娠中、正常な新生児の母親の約6倍もヨウ素を摂取していたことがわかりました。

妊娠中の過剰摂取は胎児への影響が大きく、TSH値が高いと先天性甲状腺機能低下症の恐れがあるとのことです。同教授も食生活への注意を促しており、インスタントの昆布だしには100㍑中に平均約950マイクログラムのヨウ素が含まれています。「妊娠中や授乳中の母親は摂取を慎重に」とのことです。