運動中に聴く音楽がもたらす効果。赤ちゃんのはいはいにも効きそう

音楽を聴きながらジョギング

音楽は運動をするときに聴くと、パフォーマンスを向上させることを知っていますか?

あるスポーツ心理学者は「音楽は、運動能力を向上させる合法的な薬物(ドラッグ)のようなもの」といっています。

スポーツ選手や一部のジムの中では、トレーニングに音楽が取り入れられてきていますが、まだ一般的にはなっていません。この記事は、運動中の音楽がもたらす効果についてご紹介します。

スポーツと音楽の融合の始まり

スポーツ選手がトレーニングや競技前に音楽を取り入れるようになったのは、1970年代後半にソニーの携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」が登場してからとのことです。ウォークマンの登場以来、音楽はスポーツ選手を支えてきたといっても過言ではありません。

今では一般の人の中でもイヤホンをしながら、ジョギングやウォーキングをしている人を見かけるのも珍しくありません。あるジムでは、これでもかとばかりに音楽を爆音で流してトレーニングしているところもあります。

運動中に与える音楽の効果

音楽を聴きながら運動をした経験のある人に行ったあるアンケートでは、圧倒的に「音楽があった方が良い」、または「どちらかというとあった方が良い」が80%以上になりました。

確かに、何か音があった方が身体もリズムに合わせて楽しそうですが、具体的にはどのような効果があるのでしょうか。

ある研究者は、運動するときに音楽を聴くと気分の盛り上げたり、運動リズムを一定に保つ効果があったと報告しています。また最近の研究では、より充実感を感じることができたり、より速く、より長く運動ができたりする人が多いことがわかってきました。

一流アスリートがどのように音楽を使用しているかを研究しているイギリスのブルネル大学のCostas Karageorghis氏(世界有数のスポーツ心理学者の専門家)は、音楽は「アスリートにとって合法的な麻薬のようなもの」と表現しています。

スポーツ心理学の専門誌(Scientific American)に掲載された実験では、アメリカの歌手「マドンナ」やイギリスのロックバンド「クイーン」などの曲を聴きながら走ってもらいました。

その結果、音楽を聴いて走ったランナーは、限界まで走れる距離やタイムを伸ばすことができました。音楽は持久運動能力を高めるだけでなく、よりパフォーマンスを発揮させる効果があることが実証されました。

またイギリスのシェフィールド・ハーラム大学の2012年の研究では、音楽を聴きながら自転車に乗った被験者は、音楽を聴かずに自転車を乗った他の被験者よりも、7%酸素が少なくて済んだことがわかりました。

音楽を聴くことで自分の動きを音楽に合わせてペースを一定に保ち、足を踏み外すようなことが減り、無駄なエネルギーを使わずに済むとのことです。

音楽は赤ちゃんの運動神経をアップ

現在のスポーツ心理学では、大人の被験者の研究結果のデータしかありません。しかし「音楽とスポーツのパフォーマンス向上の関連性」は、専門家の間では、認められています。一般的に認められるまでには、もう少し時間が必要かもしれません。

「赤ちゃんのハイハイをする頃から音楽を聴かせたら、赤ちゃんの運動神経はどうなる?」と思うのは私だけではないでしょう。きっと音楽は、赤ちゃんの運動神経にも良い影響を与えてくれそうです。世界のどこかでは、そんな研究もされているかもしれません。

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