ベビーカーマークがある場所の心得。マナーとモラルを守ろう

シェアする

ベビーカーマークで公共の場(交通機関)が便利になる

ベビーカーマーク

ベビーカーを電車やバスのなどで利用したことがある方は、もしかすると、そのときに肩身の狭い思いを感じたことがあるかもしれません。今後はその心配が小さくなりそうです。

国土交通省が「ベビーカーマーク」を作ったことで、ベビーカーを持つ親たちが、外出しやすくなりました。一人でも多くの人に認識してもらいたいです。

利用者はベビーカーマークが表示されているからとは言え、マナーとモラルを守るように努めましょう。

ベビーカーマークまとめ

背景

ベビーカーに対する苦情が、増加しはじめたためです。2013年国交省が鉄道会社に行なった調査では、乗客から「ベビーカーは混んだ列車への乗車を控えて欲しい」という要望が寄せられたと回答した会社が50%以上でした。

迷惑と考える人たちが指摘するのは、以下の不満が多いようです。

  • 乗降口や優先座席を占拠するママ友集団
  • 改札に近い一番混む乗降口の利用
  • 満員電車に強引に乗車する etc

ロゴデザイン完成

2014年3月26日(水)国土交通省の検討会が、「ベビーカーマーク」のデザインを決定し、太田国土交通大臣に報告しました。

デザインは、人がベビーカーを押して歩いているところを図案化したイラストです。完成したベビーカーマークは、電車やバスの車内、駅などの公共施設に貼られています。

検討会座長の秋山哲男さんは、「子育てする人を社会全体でどう見守っていくのかが重要で、安心してベビーカーを使えるよう社会全体のレベルを上げていきたい」とコメントしています。

目的

ベビーカーマークの目的は、「ベビーカーを利用している親に対して、周囲の人が助け合いの気持ちを持って接してもらえるように配慮を促す」ことです。国土交通省は、「電車やバスの車内では、ベビーカーを折り畳まないで乗車しても良い」というルールを明言しています。

今まではベビーカーを利用している親が、「公共の場では迷惑をかけてしまうかもしれないため、利用してはいけない、または利用しづらい」思いがあり、それを払拭することも一つの狙いです。

利用者が勘違いをしてはいけない点は、ベビーカーの利用者も、周りの人に接触したり通行の妨げにならないように配慮しなければなりません。

つまり、「周囲が子育てをする親へ配慮し、その親もまた周囲を配慮する」、両者が互いを思いやる社会になってほしいという願いが込められています。

ベビーカー利用者が気遣う3つのこと

公共機関は、みんなが使うものだという前提条件を頭に入れておきましょう。相手の迷惑になるのも嫌ですが、最も気をつけなければならないのは子どもの安全です。

1.混んでいるときは乗らない

「ベビーカーマーク」があるから、強引に混んでいる車両に入っていくのは、大きな間違いです。通勤や帰宅ラッシュの時間帯はなるべく乗らないようにしたり、改札口に近い乗車口は避けるようにしましょう。

2.状況を見てベビーカーを畳む

ベビーカーマークが表示されている場所は、ベビーカーを畳まずに乗車しても良いとなっていますが、車内が混んでいたり、手荷物が少なく余裕があるときは、ベビーカーを畳むようにしましょう。

また混雑時にどうしても電車やバスに乗る必要があるときは、ベビーカーを畳むことがまわりへのアピールになり、乗車しやすくなるはずです。

3.居心地が悪いときは乗り換える

国交省のデータによると、一般の乗車客の約7割がベビーカー使用者に対して「迷惑でない」と回答しています。しかし、世間には寛容な人だけではありません。

車内の視線や雰囲気が悪いと感じたら、車両を変えるか、または電車を乗り換えるようにしましょう。最優先に考えるべきことは、子どもの安全です。

国土交通省作成:ベビーカー利用者と周囲の相互理解

国土交通省作成の【公共交通機関等における ベビーカー利用に関する協議会 とりまとめ】(Ⅱ 5.「ベビーカー利用への理解・配慮」に関するお願い)によると次の通り書かれています。

参照元:PDF「公共交通機関等における ベビーカー利用に関する協議会 とりまとめ」

1.ベビーカー使用者に対する周囲の方の気遣い・見守り

子ども連れは、子どもの世話のために多くの荷物を抱えているなど移動に苦労する場面が多々あるが、周囲の方からのサポートなどがあれば、かなりその大変さは軽減されることとなる。

このため、ベビーカー使用者が公共交通機関等を利用する際、折りたたまないことでスペースを少し広めに利用したり、乗り降りに時間がかかったりする場合でも、周囲の方は温かい気持ちで接してもらいたいことをお願いするものである。

また、ベビーカー使用者がエレベーターを利用しやすくするために、できるだけエスカレーターを利用しエレベーター利用を譲ってもらいたいことや、エレベーターがなくベビーカー使用者が階段やエスカレーターで上り下りする際にはお手伝いを申し出てみることなどをお願いするものである。

2.ベビーカー使用者の配慮と心がけ

ベビーカー使用者が周囲にも配慮した操作を行うことで、周囲の方も、ベビーカー利用について比較的寛容に受け止めてくれる。

このため、ベビーカー使用者は、移動の際に、周囲の方の移動を妨げないような操作を行ってもらいたいことや、階段・エスカレーターを利用する場合には、ベビーカーや荷物を持ってもらうよう手助けを求めてみることなどをお願いするものである。

ベビーカースペースの確保

恵泉女学園大学教授の大日向雅美さんは、「ベビーカーを乗せて非常識だと思われるのではないかと心配している母親がたくさんいるので、マークが貼られて、ベビーカーで乗っていいということがはっきりと分かるようになることは大きな進歩」だと評価しています。

そのうえで、「ベビーカーは大きく重量もあり、中に赤ちゃんがいる。どこに置いてもいいというわけではないので、マークを作成するのであれば、きちんとスペースを確保しベビーカーを固定する装置もつける必要がある」とも話しています。

ベビーカースペース設置車両

2017年の今日では、ベビーカースペースの確保は進んでいるようです。新しい車両には、必ずベビーカースペースの確保ができているイメージだからです。

旧車両には、そもそもの構造的な問題があり、簡単に設置することのできないのが現状ですが、徐々に利用しやすい公共の施設ができはじめているのではないでしょうか。

シェアする

フォローする